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「水木しげる記念館(鳥取県境港市)はおもしろかった。“あかなめ”という、風呂の垢をなめてくれる妖怪もいて、チャーミングなんですよ」

 

そう話すのは、50歳になった今年もドラマに映画にと多忙を極める佐々木蔵之介。近年は、年に1本ペースで舞台に出演しているが、今年臨むのは『ゲゲゲの先生へ』(10月8〜21日・東京芸術劇場プレイハウスにて。以降、11月末まで松本、大阪、豊橋、宮崎、北九州、新潟でも公演)だ。

 

水木しげるの「世界観」や膨大な作品群を原作として、新たな物語を描く本作。佐々木の役は「ねずみ男」をベースにした、半分人間、半分妖怪の根津という男。

 

「砂かけ婆」「こなき爺」のような技は持たないねずみ男だが……。

 

「どうやらメタンガスを発生させる、つまり強烈な放屁が必殺の妖怪のようです。毎ステージ、決まったシーンで屁をこけるのか不安ですけど(笑)」

 

舞台は平成60年。都市が明るく妖怪が住みづらくなった時代。独りまどろみの中にいる根津のもとに若い男女が現れる……。

 

「妖怪って、目に見えないけど気配を感じる存在。舞台も、暗闇の中で目に見えないものを想像して感じる場所。明るいテレビとは違う、暗闇の中にぽつんとろうそくの明かりがあって、そこで何かを感じる作品になればいいな」

 

鬼太郎のような超能力があれば何に使いたいかを聞いてみると。

 

「そうやなぁ……台本を一度読んだらせりふを覚えられる能力が欲しい。僕はいつも一生懸命に努力して頭に入れてます……と書いておいてください(笑)」

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