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【今週の悩めるマダム】

 

子どもたちが自立してはや3年。もうすっかり夫婦2人の生活には慣れましたが、自営業で出不精な夫に辟易しています。私はアクティブなほうで、休日はキャンプや山登りなどに出かけます。しかし夫は朝から晩までずっと家でテレビ観賞。誘ってもついてきてくれません。2人で出かけるにはどうすればいいでしょうか?(京都府在住・50代主婦)

 

まず、ご主人が出不精であることはいいことじゃないですか? 夜遊び好きな男なんかより断然いいと思います。ぼくも飲み歩かない男です。昔3人家族だった時もずっと家にいました。なぜなら、家が好きだったし、家族といるのが幸せだったから。

 

息子に「たまには飲みに行ってもいいんだよ」と言われたことがあります(笑)。外で浮気して帰ってこない夫なんかより、ずっといいじゃない、と思ってあげてください。家が嫌いだったら、奥さんのことが嫌だったらご主人はそこにはいない。家でテレビを見ている夫は、そこが彼にとってのパラダイスなんですよ。奥様、それは愛されている証拠です。ご主人は今、人生でいちばん安心できる時間を過ごしている。素晴らしいじゃないですか。

 

次に、奥様が外へ外へと出て行くことは、ご主人にとって悲しいはず。うちの母親もアクティブな女性でした。息子たちが巣立った後、社交ダンスを始めた。でも、父親は太っていて小さくて踊りなんかできなかった。休日はいつも家でゴロゴロしておりました。社交ダンスじゃなくても、とぼくは思いましたが、これには理由があります。父さんはやきもち焼きで、可愛い母さんを一切家から出さなかった。母さんは20代、30代の可愛い盛りをずっと家に閉じ込められていたんです。息子たちが巣立った後、やっと自分の時間を持つことが出来た母さんは半ば呪縛を吹き払うように社交ダンスへと傾倒します。

 

たまに大会とかがあると父さんも呼ばれて観に行くわけですが、母さんが背の高い殿方と華麗に踊るのを父さんはどんな思いで客席から眺めていたことでしょう。奥様、ご主人は奥様が別の人とキャンプや山登りに行くのをどういう気持ちで送り出しているのでしょうか。多分、ご主人にはキャンプや山登りはハードルが高いんです。まずは最初に申し上げたとおり、ご主人が家を愛し、奥様との人生を大切に思っていることを前提に考えてあげてください。

 

最後に、彼と一緒に出来ることから始めましょう。釣りでもいいし、ドライブでもいい。海辺のレストランで沈む夕日を眺めて「ありがとうね、あなたにいつも感謝しているのよ」とちゃんと口にしてみてください。そういうことを言われ慣れないから、絶対に嬉しいはず。外に出たらこういう言葉をかけてもらえるんだ、と思うとご主人も少しはアクティブになれるんじゃないかな?

 

そして少しずつ活動を広げ、ある日、いよいよ山に登ったらいいんです。出不精な夫の手を引っ張ってあげてください。男って実は弱いから、支えてくれる人のありがたみにこそ胸を打たれます。2人で山に登ったら美しい風景を見て、彼の腕に手を回してください。日ごろの感謝を態度で示すことが出来れば、2人の外出は成功です。うらやましいなぁ、そういう愛。ぼくからは以上です!

 

【JINSEIの格言】

 

ご主人が家でゴロゴロしているのは、奥様が愛されている証拠! 何かと理由をつけて外出し、浮気する男よりよっぽどいい。出不精なところを責めずに、日ごろの感謝を伝えてみて。

 

この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします! お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。 ※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。

 

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