第31回東京国際映画祭で、主演映画「半世界」が観客賞を受賞した稲垣吾郎(44)。
40歳目前の男3人の視点を通して誰もが通る葛藤と家族や友人との絆、希望を描いたヒューマンドラマ。稲垣にとっては、単独初主演映画だった。
各スポーツ紙によると、11月2日の授賞式に出席できなかった稲垣は「この映画をご覧になった皆さんが気に入ってくださり大変うれしく思います。公開に向けて大きな励みになります」とコメントを寄せたという。
「観客賞はコンペティション部門出品作から一般観客に投票を募り、もっとも多くの支持を得た1作品が表彰されます。日本からは2作品が出品されていました。ただいくら“地の利”があるとはいえ、目の肥えた映画ファンはおもしろくなければ投票しません。単独主演作での戴冠は、稲垣さんにとって大いに自信になったのではないでしょうか」(映画祭関係者)
稲垣の主演作は来年2月公開予定。だが早くも来年の賞レースに期待がかかっている。
「4年前の東京国際映画祭では、宮沢りえ(45)主演の『紙の月』が観客賞を受賞。その後、対象年度の国内映画賞を総なめにしてしまいました。稲垣さんの場合も作風やストーリー、そしてこれまでにない役柄など賞レースに絡む要素がたっぷり。ほかの俳優たちにとって、強力なライバルとなりそうです」(芸能記者)
役者として、稲垣はさらに一皮むけたといえそうだ。