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イタリア時間14日、ジェノヴァのサザビースでオークションにかけられた真珠とダイヤモンドのジュエリーが、史上最高額の3,600万ドル(約41億3,200万円)で落札された。にわかには信じがたい価格だが、かつての所有者の名を聞けば合点がいくだろう。フランス革命に散った王妃マリー・アントワネットその人だ。

 

今回開催されたオークションは、ブルボン家の分枝の一つ、イタリアのブルボン=パルマ家所蔵の宝飾品を集めたもので、中には過去200年に渡り門外不出とされていた品も含まれている。サザビーズは「これまでに市場に出た中でも、最も重要な王室宝飾品コレクションの一つ」と位置づけ、マリー・アントワネットが所有していたジュエリーを含む100点を競売にかけた。

 

パールの競売史上、これまでで最高額となった3,600万ドルの値を付けたのは、ダイヤモンドのリボンの下に、巨大なナチュラルパールが揺れるペンダントヘッド。これに合わせる、3連の真珠にダイヤモンドを星形に配した金具がついたネックレスは229万5千ドル(約2億5,855万円)で落札された。同じくアントワネットが所持していたパールとダイヤモンドのイヤリングは44万3,786ドル(約5,035万円)、イニシャルの「MA」をかたどったダイヤモンドが輝く指輪も同額の値がつけられた。この指輪には、アントワネットの髪の毛が埋め込まれているという。

 

パルマ公国の勲章や、アンリ五世ことアンリ・ダルトワの懐中時計など、100点全てが落札され、その総額は5,321万5,921ドル(約60億3,765万円)。その半額以上を、マリー・アントワネットのペンダントヘッド一つが占めるという驚愕の結果となった。

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