8月に亡くなった津川雅彦さん(享年78)と4月に亡くなった朝丘雪路さん(享年82)の合同お別れ会が11月21日、東京・青山葬儀所で営まれた。お別れ会には林遣都(27)が参列し、津川さんとの思い出を語ったという。
14年のドラマ「銀二貫」(NHK総合)で津川さんと共演した林。各紙によると津川さんから「遣都は必ずいい役者になる。もっと勉強して頑張りなさい」と激励されたことを明かし、「恥ずかしくないよう、一生俳優をやっていこうと思っています。津川さんのような役者を目指していきたいです」と決意を語ったという。
Twitterでは林の真摯な姿勢に「心を打たれた」といった声が上がっている。
《人が亡くなるのは寂しいけれど、気持ちを受け継ぐ人がいればお終いではありません。遣都くんもいつか後輩を育てるような名優になり、生きた証が続きますよう》
《遣都くんを見てると、本当に人との出会いが自分を成長させてくれるんだなとしみじみと思う》
《ぜひ津川さんに言われた「いい役者」になってください、貴方なら絶対なれます》
「銀二貫」は林が初めて時代劇に挑戦した作品。“名優・津川雅彦”と共演したことは、林の俳優人生におけるターニングポイントだった。
「初の時代劇作品ということで林さんは懸命に取り組んでいましたが、撮影時に津川さんから演技を褒められることはありませんでした。その悔しさから、林さんはさらに撮影に没頭したそうです。しかし『褒めない』というのは、実は津川さんの作戦。そうすることで彼をやる気にさせたかったそうです。実際、そのお陰で林さんも役者として成長。今では感謝の気持ちでいっぱいだと言っていました」(ドラマ制作関係者)
さらに林は当時、津川さんから「俳優論」を学んだという。
「津川さんの演技を間近で見て、林さんは圧倒されたといいます。その貫禄から『俳優とは一瞬で人を魅了する仕事なんだ』と気づき、『津川さんのような役者になりたい!』と決意。そして役者仕事にのめり込んでいったそうです。そんな津川さんを亡くした林さんの悲しみは、計り知れません……」(前出・ドラマ制作関係者)
林の成長する姿を、天国の津川さんは見守っていくことだろうーー。