米デラウェア州に住む少年がひどいいじめに遭い、人生を大きく変えられてしまった。いじめの原因となったのは、彼自身の苗字だった。母親が事の経緯をFacebookに投稿し、波紋を拡げている。
少年の名は、ジョシュア・トランプ。彼の継父であるボビー・ベルトはWPVIの取材に対し語ったところによると、小学校で嫌がらせを受けるようになったのは、トランプ大統領が大統領選に出馬を表明した頃だという。彼と大統領は親戚でも何でもない。NBC Newsによると、理由もなく殴られ、「バカ」と罵られる日々に耐えきれなくなったジョシュアは小学校に通うことを辞め、ホームスクールで学んだ。
中学校に上がればいじめはなくなるだろうと考えたが、その予想は裏切られた。スクールバスの中で「トランプ、トランプ、トランプ」と名前を連呼されながら罵声を浴びせられ、理不尽な暴力を受けた。彼の母親、メーガン・トランプ・ベルトは「この子は自己嫌悪し、苗字を憎み、常に悲しみに沈んでいました。ずっとこんな気持ちでいるぐらいなら、生きていきたくない、と考えたんです。これは親として、本当に恐ろしいことです」と話す。
ジョシュアは母の姓である「トランプ」ではなく、継父の「ベルト」を名乗ることを決めた。ジョシュアが通う中学校の校長は、いじめっこグループの乗るバスからジョシュアを別のバスに移し、すべての教職員に彼を「トランプ」と呼ばないよう徹底するという。