米ニュージャージー州ジャージーシティに先月オープンしたバーが話題だ。残念ながらポジティブな理由からではない。口コミサイト「Yelp」にドレスコードが差別的だというレビューが殺到しているのだ。
問題のバー「THE ASHFORD」が掲げた基本的なドレスコートは「高級ビジネスカジュアル」。これに付随する形で、非常に細かくNGアイテムが羅列されている。以下に紹介しよう。
・オーバーサイズのジーンズおよびシャツ
・ヘッドギア
・ベースボールキャップ
・ワークブーツ
・ジム用スニーカー
・短パン、運動服
・スウェットパンツ、ジョガーパンツ
・カーゴパンツ
・オーバーサイズジュエリー、大袈裟なチェーン
・ノースリーブシャツ
・サングラス
・迷彩柄
・腰ばき、またはだぶだぶのズボン
・ヘッドフォン
さらに、「ズボンにはベルト必須」とも付け加えられている。
Yelpにはエントランスで手ひどく追い払われた人たちが怒りのレビューを多数投稿している。
「ブロンドの女性の友人は、ルーズなスウェットパンツでも入店を許されていましたが、普通のズボンをはいた黒人男性たちは何らかの理由で拒否されました。用心棒に『パジャマを着た人は入れない』とも言われました」
「僕の友達は、フード付きのセーターを着ているという理由で入れてもらえませんでした。でも、他に理由があるような気がします」(黒人男性のレビュー)
「差別主義者! ひどい店だ。このドレスコードは誰にでも当てはまるわけじゃない。黒人と、用心棒の好みじゃない人にだけ適用されるんだ!」
この他にも、「ものすごく選民的」「不平等な押し付け」「見た目が良くない人を意図的に帰らせている」と星一つのレビューが続々と寄せられている。
バーのオーナーはDaily Newsの取材に対し、「私どものミスです」とドレスコードの内容が不適切であったことを認め、「単におしゃれをしてきてね、ということであり、誰でもウェルカムです。そして、ドレスコードは人種とは全く無関係であるということを明らかにしておきたい」とコメント。Yelpのレビューについては「見ていない」としながらも、ドレスコードを羅列したプラカードは撤去したという。