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「放送開始前から『(視聴率)10%を切らないように』と上層部からハッパをかけられていましたが、2月での一桁は完全に想定外です。すでに20話ほど撮り終え、編集作業も進んでいるため前半戦での大幅な軌道修正はできないのが現状です」(NHK関係者)

中村勘九郎(37)と阿部サダヲ(48)がW主演を務める大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』が低迷している。初回視聴率では、歴代ワースト3位となる15.5%を記録。その後も視聴率は下がり続け、2月10日の第6話では、9.9%と大河史上最速で一桁台を記録してしまった。 17日の第7話も失速止まらず9.5%だった。

 

2月13日のNHKの定例会見では、木田幸紀放送総局長も大河ドラマの不振についてこう語っている。

 

「ついていけないとか、わかりにくいという意見も確かにいろんなところで聞いています」

 

厳しい評価を耳にしていることを明らかに。低迷の理由について別のNHK関係者はこう明かす。

 

「主人公・金栗四三の知名度の低さに加え、古今亭志ん生役とナレーションを担当しているビートたけしさん(72)の語りの聞きづらさなども一因に挙げられています。ただいちばんの原因は明治と昭和の時代を行き来する、今作のストーリー展開でしょう。宮藤官九郎さんならではの脚本なのですが、話の途中で突然、時代が切り替わるため、特に年配の視聴者がスピード感についていけていない。従来の大河ファンが離れてしまっているのが最大の要因です」

 

主人公が阿部に代わる後半戦では、五輪招致というわかりやすい展開で視聴率向上が見込めると踏んでいるというが……。

 

「具体的には『あまちゃん』で人気だった小泉今日子さん(53)の登場場面を増やすことを考えています。とはいえ、放送されるのは3~4カ月先の話なので、局側は番宣活動に最注力することに決めました。そこで“起爆剤”として白羽の矢が立ったのが“チコちゃん”でした」(ドラマ関係者)

 

『チコちゃんに叱られる!』は、“5歳の女の子”チコちゃんの素朴な疑問に答えていく同局の人気番組。不正解だと「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱りつけるキャラが人気を呼んでいる。

 

「9日の再放送の視聴率が18%で、週間視聴率《娯楽部門》でなんと『笑点』や『イッテQ!』などを抑えて1位になりました。正月放送の特番では、阿部さん、綾瀬はるかさん(33)らが出演しましたが、勘九郎さんはVTR出演のみ。そこで、今度は勘九郎さん本人を出演させてチコちゃんに存分に叱ってもらおうと、スケジュールを調整している最中です。さらに『いだてん』本編にも岡村隆史さん(48)やチコちゃんの声を務める木村祐一さん(56)が役者としてサプライズ出演する案も浮上しています」(番組関係者)

 

救世主・チコちゃんの渾身の叱咤で、視聴率V字回復なるか!?

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