大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)も発売中の“世界一ゆるい70代”となった蛭子能収(71)が、読者からの相談に答える!
【Q】「物忘れがひどくなり、病院に行ったら脳が30%萎縮していると薬を処方されました。このまま健忘症が悪化し、自分を失うような気分がしてとても不安です。どうすればいいですか?」(シエーラさん・73・無職・埼玉県)
【A】「物忘れが多いと、初めてのことばかりで毎日が新鮮」(蛭子能収)
オレもとくに人の名前が思い出せません。芸能人はプライドが高いから、スタジオで会ったときに名前を忘れてると嫌な顔をします。器が小さいんですよね。
4年前に「軽度認知障害」と診断されて、薬を飲んでいます。それでも物忘れは改善しません。この前、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)のDVDのコメンタリー取材があったんです。太川陽介さんとマドンナで過去に旅したときのVTRを見ながら話をするんですが、俺は、どこを旅したか、何をしたか覚えていませんでした。すごく新鮮な気分で仕事ができました。
オレは意識がなくて生きることは嫌だけど物忘れぐらいは仕方ないと思っていますよ。同じことを何度も聞いて、女房やマネージャーに笑われますが気にしません。あきれた顔をしたり、怒ったりしたら「人間が小さいな」と思っていればいいんですよ。オレの頭には、競艇選手の名前や戦績などが入っています。これを忘れるようだったら、いよいよ気にしようかと思っています。
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