その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(27)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【お葬式には、ご本人も参列しています】
お葬式では普通、亡くなった方との思い出が蘇ってきたり、遺族の悲しみに共感したりして、思わず涙があふれるものですよね。
でも、僕の“泣きポイント”はちょっと違っていて。その場にいるご本人の幽霊が見えてしまうので、その表情を見ているうちに、なんだか泣けてきちゃうんです。
お葬式が始まってすぐは、まだ亡くなったことをうまく理解できていないのか、幽霊も自分の体に重なるようにして寝ている場合が多いです。状況が把握できると、少しずつ体から離れていって、遺族や参列者の様子をじっと見守っています。
ただ、それも火葬が終わるまで。体というよりどころがなくなると、その場からふっといなくなってしまうんです。
だから、亡くなった方には、火葬される前にたくさん話しかけてください。ちゃんと聞いてらっしゃいますから。
僕の祖父は火事で亡くなってしまったので、発見されたときにはもうその場にいませんでした。だから、最後のお別れができなくて、すごく心残りです。
体が残っていれば、幽霊も近くにいるはず。お葬式は思いを伝えられる最後の機会なので、ちゃんとお別れしてあげてくださいね。
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