4月1日にタレントの三船美佳さん(36)が再婚したことを公表しました。お相手は3歳年上の一般男性。大阪府内で50年以上続く老舗美容室のオーナーで、180センチ超のイケメン美容師だそうです。
出席したイベントで結婚報告をした美佳さんは夫のことを「最初から優しい印象でした。私的にはゴールデンレトリバーに似ている、優しい大きなワンちゃんみたい」と笑顔で惚気けまくり。今回の結婚は14歳になる娘の後押しがあったからだといい、サプライズでプロポーズを娘が企画してくれたことなども語っていました。
美佳さんといえば、2016年に元夫でミュージシャンの高橋ジョージさん(60)からの“モラハラ離婚”が話題となりました。一部では現在も財産分与が決まっていないことや、高橋さん側が娘に会うことができないといった報道も。それに対して、賛否が巻き起こっています。
実際、モラハラがあったのか。真実は当人しか知りえないことですが、こういった裏側のドロリとした事情をなかったことにするような彼女の惚気け具合に「苦手」とコメントする人も多いようです。
そもそも美佳さんを語る際、いつも「この人、自分のことばっかり主張している感じがして嫌だ」「笑顔なのに目が笑ってない」「大げさすぎて逆に怖い」などの声が男女ともに寄せられるようです。ただなんとなく彼女を拒む人たちの言い分は理解できますが、冷静に考えると美佳さん自体に大きく批判されるようなスキャンダルがあったわけではありません。
離婚騒動にシコリが残るのはよくあること。ただ普通にタレント活動をしているだけの彼女がここまで悪く言われてしまう理由はどこにあるのでしょう。
■弱みを見せないという頑なさが批判を生む?
『三船美佳』をイメージすると、いつもニコニコ明るくて快活なイメージが浮かんできます。あまり人を悪く言ったり、スパッと言い切ったりするイメージはない彼女。よく言えば優等生的です。しかし彼女の“元気すぎる明るさ”が、逆に見る人に違和感を覚えさせているのではと思ったりもします。
人間というのは誰しも多少の裏表があって当然です。美佳さんの生まれた環境や夫との離婚状況をみると、綺麗ごとで割り切れない想いが胸にあるのかなとも思います。だからこそ彼女の口から綺麗な言葉だけが語られると、人は警戒心を強めて「なんか疑わしい人に感じる」となってしまうのかもしれません。
彼女の笑顔を批判する人には、「目が笑っていない」という表現を使う人も多いです。でもそれは裏側を出さないようにコントロールしようとして、優等生的な振る舞いがすぎているのかも……。それって自分に厳しく頑張った結果として批判を集めてしまっていることですから、少し悲しいことではありますよね。
■「私が! 私が!」はどこから感じるのか
また批判のなかには「自分のことしか考えてないように見える」という意見も多くみられます。でも今回の再婚の流れなどをみると娘さんの気持ちやタイミングを最大限考えているようですし、別に“自分自分している”とは思わないのですが……。
では、多くの人が勝手に見出す彼女の“自己中心ぽさ”はどこからくるのか。1つは、元夫側へのコメントと説明の少なさがそういう解釈を生み出しているようにも思います。
正直、円満離婚ができる夫婦のほうが世の中でも少ないもの。そもそも彼女は美佳&ジョージという夫婦セット売りのキャラが強かったタレントさんですから、別れた後にそのイメージを払拭すべく「あえて語らない」のは当然です。
ジョージさんと娘さんが離婚後に会えないことを批判理由にする人もいますが、それも何かしらの事情がある可能性もあるでしょう。一方的にどちらが悪いと言い切れる問題ではありません。
今の時代、タレントさんなどに求められるのは高い共感力です。彼女が批判を集める理由は、大きく捉えると“共感力不足”。昔のキャラを払拭しよう。自制心を働かせよう。そんな自分への強い制限が、逆に見る人に“我が強すぎる”といった印象を残すこともあります。
弱音も本音も出していいし、むしろ聞きたい時代です。再婚して新たな道を歩む美佳さんがこうした謎の批判にさらされることなく、活躍と幸せをさらにつかんでいくことを祈るばかりです。
(文・イラスト:おおしまりえ)