朝刊の配達を終え、「まごころ食堂」で朝食を楽しむ配達員ら=1日午前5時ごろ、浦添市の琉球新報内間・小湾販売店 画像を見る

 

琉球新報の朝刊配達員や地域の人たちに朝ごはんを提供する「まごころ食堂」が1日、浦添市の琉球新報内間・小湾販売店で始まった。仲宗根諒店長(27)は「新しい新聞屋さんを作りたい」と全国初の試みに意気込んでいる。

 

食堂は(1)従業員の喜び(2)配達員不足の解消(3)地域活性化―の三つを目的に開始。高齢者の困りごと解決に取り組む「まごころサポート」を展開するMIKAWAYA21(東京都・青木慶哉社長)のプロデュースで実現した。

 

内間・小湾販売店は「食堂」のために20代の女性スタッフ3人を採用。オープン初日は卵料理のキッシュにご飯とみそ汁を約40人に振る舞い、従業員同士の会話も弾んだ。朝刊123部を配達した浜川弘己さん(72)、竹子さん(73)夫妻は「初めて話した人もいた。最高だね」と喜び、食事を平らげた。

 

朝ごはんは販売店従業員の他、近隣の住民や学生にも簡単な業務で協力者になってもらい、提供する。シニアは朝刊10部以上を週2日以上の配達、学生や社会人は20部以上を週3日以上配達するか、草むしりなど「まごころサポート」への協力が条件となる。

 

食堂は月~土曜の午前5~7時まで社員食堂として開店し、朝食を無料提供する。問い合わせは同販売店(電話)098(894)3256。

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