氷川きよし(41)が6月3日、新作の発売記念イベントを都内で開催。現在ネットに拡散された動画から「ビジュアル系になった?」と話題を呼んでいる氷川だが、各メディアによるとイベントでは「自分のなかでジャンルの隔たりがない。いろいろと気にかけてくれて嬉しいですよ」と笑顔で語ったという。
「話題になっている動画は、17年2月に放映されたアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)の主題歌『限界突破×サバイバー』を氷川さんが妖艶な衣装とメイクで熱唱するというもの。“演歌歌手・氷川きよし”がヴィジュアル系のようにアニメソングを熱唱するという新鮮さだけでなく、もともとのイケメンぶりや歌唱力もあいまってYouTubeでの再生回数は122万回以上を記録。デビュー20周年を迎えたいま、新たなファンを獲得しています」(音楽関係者)
しかし“新たな氷川きよし像”に到達するまでには紆余曲折があったようだ。今年2月の本誌インタビューでは、イメージを守りすぎていたという自身を回想してこう明かしていた。
《“氷川きよし”が一人のアーティストとして、どういう表現をすべきか。20周年を目前に控えて、悩み葛藤していました。ずっと“氷川きよし”を大事にしようと思って歌ってきたんですけど、そのために“こうじゃなきゃいけない”“こうあるべき”というルールを自分のなかでつくって、それに従いすぎていたときがあったので》
葛藤の末にたどりついた結論は、《ホッとする自分の定番のヒット曲も大切にしていきながら、いろいろな表現に挑戦していき、自分のなかに秘められたものを生かす》ことだったという。
《演歌だけでなく、ロックに挑戦したり、シャンソンに挑戦したり。可能性のドアを開いていきたい、と思うようになりました。それは衣装にも言えることで、スーツだけでなく、いろいろな衣装に挑戦していきたい。そのほうが画期的な衣装が着られて、ショーに広がりが出てくるので、わくわくしますね。いまは、自分が変わっていく時期なのかなと思っています。より自分らしさを追求していければ》
インタビューで《自分にとって歌のない人生はありえない。お客さまがいてくださって、愛してくださって、歌がある。それに僕は支えられてきました》とも語っていた氷川。これからの歌手人生も、歌とともにあるようだ。