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西島秀俊(48)と内野聖陽(50)のダブル主演『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の最終回が6月28日に放送された。几帳面で倹約家な弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)が2LDKのアパートで暮らす日々を描いたドラマ。

 

お正月、いよいよケンジとともに実家に帰省するシロさん。挨拶を済ませ、おせちを囲む4人だが緊張のあまりうまく会話が弾まない。そんななかシロさんが母・久栄(梶芽衣子)の料理を手伝うことになり、思いがけず父・悟朗(田山涼成)と2人きりになったケンジは……というのが最終回のあらすじ。

 

実家からの帰り道、悟朗と2人きりになった際に「家の中で女の恰好をしているのは史朗かね?」と真剣な顔で尋ねられたことをケンジはシロさんに打ち明ける。どうしても両親は男同士で生活をすることを理解できないようだ。自らが女装していることにしてその場をやり過ごしてくれたケンジに謝るシロさんだが、「それで両親が安心できるならいいじゃない」とケンジは優しくフォローする。

 

続けて「恋人の実家に遊びに行って、親御さんとご飯食べる日が来るなんて。だって……俺にはそんな日が来るなんて永久にないって思ってたもん。もう俺、ここで死んでもいい」と涙を流しながら語るケンジ。ゲイゆえにいくつも諦めてきた“普通の幸せ”を、シロさんと経験できたことがなによりも嬉しかったのだ。

 

そんなケンジに「そんなこと言うもんじゃない。食い物、油と糖分控えてさ、薄味にして腹八分目で長生きしような。俺たち」とシロさんも優しく肩を抱きながら語りかける。本作にはわかりやすいラブシーンはない。しかしこうした会話や触れ合いを丁寧に重ねていく2人の姿は、“生活”を続けていくのに必要なことだと語りかけているのではないだろうか? 何気ない日常のなかにこそ、本当の“愛の営み”が隠されているのかもしれない。

 

こうした2人の姿に、深く感動する視聴者が続出。ネット上では《この作品見てさらによく考えるようになったんだけど、性別が何だろうが好きな人・大切な人と笑って健康に長生きできるのが一番ハッピーな人生なんじゃないかなと思う》《「油と糖を控えてさ薄味にして、腹八分目で、長生きしような、俺たち」とかプロポーズか何かですか…泣》と、日常の大切さをかみしめる声で溢れていた。

 

また、原作漫画はまだ続いているだけに《ラブラブな内野聖陽と西島秀俊にこんなにきゅんとする日が来るとは。あああああ続編お願いします!!》《エピソードまだ沢山あるので、続編をできれば・どうか・かなり真剣に・熱望します》と早くも続編を望む声が殺到していた。

 

遠くない未来にシロさんとケンジに会えることを祈りながら、2人のように丁寧に日々の暮らしを続けていきたい。そう思えるこれ以上ない最終回だったのではないだろうか――。

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