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9月9日、「おぎやはぎの『ブス』テレビ」(AbemaTV)内で「ブスはいくらで脱いじゃうのか?」というコーナーが放映された。同局のホームページでは「全裸ブスHow much?」というサブタイトルが名付けられ、同局のTwitterアカウントでは《「〇〇万円!」ブスの口から驚きの金額が飛び出す!!》などと告知されていた同コーナー。その内容にネットでは非難の声が上がっている。

 

同コーナーでは「ブス」と称される6名の女性たちに架空の取材でフルヌードをオファーし、いくらで決断するのかをリサーチした。1人目の女性が「フルはちょっとやったことないですね」というと、MCを務めるおぎやはぎ・矢作兼(48)を筆頭にスタジオは大爆笑。さらに3人目の女性が「面白すぎる素人さんという企画を考えていて」と説明された際に「女優です」などと訂正したところ「素人扱いにイラつく」とテロップが入り、小木博明(48)は「怖いなー」とコメント。またヌードについて「後で流出しますもんね」「名前出ますもんね」などと女性が話すとスタジオからは笑いが起こった。

 

ナレーションの「出版社のみなさん。リーズナブルな女の子もいますので、オファーお待ちしてます」というセリフで結ばれた同コーナー。ネットでは放送直後から批判の声が殺到し、そのなかにはこんな声が上がっている。

 

《他者の容姿をジャッジした挙句、自己表現でもないヌードを人間の尊厳ごと金で買おうとする最低な行為って分かってますか? 人権意識がなさすぎる。企画もスタッフも演者も》
《他人の容姿を中傷する事を面白いとする人がいて、それをおかしいとも思わない人間ばかりが決済者にいる会社なのですね 何も新しくありませんむしろ後退しています AbemaTVは女性蔑視とルッキズムを肯定する後進的な会社という宣伝がしたいのですね》
《「全裸ブスHow Much?」……タイトルも非人道的で酷すぎる。「日本すごい」の地上波番組でこれを扱えばいい。屑すぎなのに笑える日本人すごい! って》

 

また司会のおぎやはぎにも否定的な声が上がっている。

 

《いやーすごいよねブスTV。醜悪なのはこれを女性側に自ら言わせてること。ひたすら女だけの構図作り出しよるの。でも司会は男性。何度も言うけど司会のおぎやはぎは「ブス」の立場から発言したりしないからね》
《司会が女なら「ブスのくせにブスを馬鹿にしている」とか言われそう。おぎやはぎが、おぎやはぎの容姿については何も言われずに平然とあの番組やってきてたのは男だからだよな》
《おぎやはぎ 娘がいたり今度息子が生まれたりするらしいけどそんな状況でも誰かのことブスだとかブサイクとか言えるの親としてエグすぎる》

 

これまでも「電車で見かけたブス」「ブスの部屋にありそうなもの」など女性の容姿を嘲る特集をしてきた同番組。17年7月には「ブスは小学生から見てもブスなのか?」と銘打ったコーナーを放映し、そのなかで出演者の女性たちは「口臭そう」「(自分の)ブスが分かんないから幸せに暮らしてそう」「クソババァ」「テレビに出る人じゃないよ」などと小学生たちから揶揄されるシーンがあった。

 

この番組のコンセプトはHPによると、《ブスの、ブスによる、ブスのための番組。ブスに厳しい世の中で強く生きるための「ブスのトリセツ」。(略)世間にあふれているのは美人やリア充向けの情報ばかり…でもちょっと待ってほしい!世の中「ブス」の方が多数派でしょ!「ブス」のいうことに耳を傾けやしない世の中に「ブス」のホンネをお届けします!》番組側は、フルヌードをオファーする、という今回の企画から、どんな本音を届けようと意図したのだろうか。

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