琉球料理と黒麹菌による琉球泡盛文化圏のユネスコ文化遺産登録を求め、決意表明する小泉武夫東京農業大学名誉教授=5日、那覇市ぶんかテンブス館 画像を見る

 

琉球料理と琉球泡盛のユネスコ無形文化遺産登録を目指す推進委員会(安田正昭委員長)は5日、那覇市のぶんかテンブス館で県民総決起大会を開いた。同委員会副委員長の小泉武夫東京農業大学名誉教授が「琉球料理と黒麹菌泡盛の固有性」をテーマに基調講演し、ユネスコ無形文化遺産への登録を推進する宣言文を採択した。

 

宣言文では琉球料理と琉球泡盛が、地域固有の食材や文化を取り入れた世界でも類を見ない独自性のある料理や酒であることを紹介。琉球料理と琉球泡盛を保護し、次世代に継承していくことは県民の使命だとして、ユネスコ無形文化遺産への登録に向けた活動を強化すると宣言した。

 

基調講演で小泉氏は「琉球料理は亜熱帯の気候風土で生まれ、豚肉の多用や薬食同源の思想など、和食と全く異なるものだ。泡盛は600年の歴史があり、沖縄固有の黒麹菌を使い、仕次ぎの文化など独自性が高い」と説明した。その上で「琉球料理と琉球泡盛は世界に冠たるもので、ユネスコ無形文化遺産に十分値する」と強調した。

 

大会ではこのほか、下地芳郎沖縄観光コンベンションビューロー会長、鈴木洋一県飲食業生活衛生同業組合理事長、県選出国会議員らのあいさつがあった。

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