11月にかけて続々と行われる即位関連行事。そこで皇室にまつわるお金の話を、皇室ジャーナリストの山下晋司さんに教えてもらいました。
【Q】皇嗣になられた秋篠宮さまの待遇はどう変わるの?
4月30日に施行された「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」によって、秋篠宮さまは皇嗣(皇位継承順1位)となられた。特例法では皇嗣が皇太子と同格であり、新たに皇嗣職や皇嗣職大夫が置かれることが定められた。’20年4月19日には皇嗣となったことを宣言する「立皇嗣の礼」が行われる。
「皇嗣になられた秋篠宮殿下の皇族費は基準の3倍と特例法で決められたため、秋篠宮家の年間の皇族費の合計は1億2,810万円となりました。3倍というのは、宮家皇族が天皇の代理である摂政についた皇族に支払われる皇族費と同じ倍率です。また50人程度の皇嗣職が新設されたことで、ほぼ東宮職と同規模の組織でお支えする体制ができました」(山下さん)
皇嗣職のトップとなる皇嗣職大夫は、各省庁の事務方トップである次官級が務める役職だ。これまで一宮家だったときには課長級である宮務官が主に支えることになっていたので、宮家皇族としては破格の待遇となる。
「秋篠宮ご夫妻は、天皇陛下が皇太子時代に務められていた7大行啓のうち、国民文化祭などを除く5つのご公務を引き継がれました。そのうち献血運動推進全国大会は紀子さま単独で務められています。令和初日の5月1日、即位後朝見の儀に皇嗣妃として臨まれた紀子さまが、雅子さまから受け継がれた『皇太子妃のティアラ』を着用されていたことからも、皇太子妃と同格ということになります」(皇室ジャーナリスト)
『女性自身』皇室SPECIAL即位記念号「雅子さま 輝く笑顔が時代をひらく!」より
『女性自身』皇室SPECIAL即位記念号「雅子さま 輝く笑顔が時代をひらく!」
発売日:10月15日(火)
発行:光文社
価格:500円(税抜き)
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