10月23日(日本時間24日)に行われた米プロバスケットボールNBAの開幕戦。日本人初のドラフト1巡目指名でウィザーズに指名された八村塁選手(21)がマーベリックス戦で、14得点・10リバウンド。2項目で2桁記録する「ダブルダブル」を達成した。
この日本人最多記録を更新した八村選手の躍進を讃える声がTwitterに続出。「ダブルダブル」がトレンド入りした。
《開幕戦でいきなりダブルダブル。 スリーは2本外したみたいだけど、得意のミドルジャンパーはNBAでも通用してた。 凄いとしか言いようがない》
《デビュー戦でダブルダブルはすごいですね!!!! 2020年にはオリンピックもあるので頑張って欲しいです!!》
9月30日にワシントンで開かれた記者会見で、「とにかくチームを助けたい」と意気込みを語っていた八村選手。デビュー戦は100対108で敗れたものの、八村選手の思いが形になった結果といえる。
そんな八村選手のチームを思いやる気持ちは、中学生の頃から培われていたようだ。
母・麻紀子さんが仕事と育児で多忙ななか、八村選手は麻紀子さんを助けるように兄妹の面倒をみていたという。今年7月、八村選手の中学時代の同級生は本誌にこう語った。
「練習で帰るのが遅くなると、塁のお母さんがいちばん下の妹を連れて迎えに来ていました。塁はいつも妹の歩幅に合わせて、手をつなぎながら笑い合って帰っていましたよ」
この八村選手の“兄妹思い”は母親譲りだという。
「塁くんはハーフであることをからかわれていたこともあり、お母さんもそのことを気にかけていたようです。彼女は多忙な中、県営住宅の草むしりや清掃といった共同作業には必ず参加していました。近所づきあいを大切にする方でしたので、八村家のことを悪く言う人は誰もいませんでした」(八村家の近隣住人)
NBAという一握りの選手しか立つことができないステージでしっかり爪痕を残した八村選手。その背景には母親譲りの団結心があった――。