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今や二世タレントとしてのイメージも消えつつある、タレントでモデルのMattさん(25)。一応知らない人に説明しておくと、彼は元プロ野球選手の桑田真澄さん(51)の息子。2017年にデビューしてからというもの、その日本人離れしたお人形のような容姿が話題を集めています。

 

元々はメイクや服装、画像加工などで見た目を追求する彼に“キワモノ”といった声が集まっていました。しかしここへきて『Matt化』と呼ばれる、写真を加工する技術がインスタグラムを中心に人気を集めています。

 

ネットの時代だからこそ人気になった彼ですが、その理由を分析すると彼の凄さと今後がより見えてくるかもしれません。

 

■ネット時代の飛躍!でも彼だけがここまで話題になる理由

 

近年ネットで話題を集め、テレビ出演を果たす人は多いものです。しかしテレビとネットを比較するとコンテンツの質に違いがあるため、満を持してテレビに出てもタレントとして定着する人は少ないものです。

 

もちろんご本人がテレビなどのマスメディアでの活躍を目指しているかどうかも関係しますが、そんな中でもMattさんは着実に知名度を上げてきています。

 

元々は二世タレントとしてのイメージが先に広まったものですが、芸能界は二世タレントという冠だけで生き残れない世界であるのは皆さんもご存知のはず。では彼には、どんな凄い要素があったのか。考えてみると、2つの点がまず浮かんできます。

 

・オネエ?男性?分かりやすい独自キャラが強烈な印象を残す

 

Mattさんを最初にテレビで見て記憶した方は、もしかしたら「桑田真澄さんの次男の見た目がなんか凄い!」といった印象を抱いたかもしれません。

 

ご本人は「二世タレントとして売り出したわけではない」と語っていましたが、とはいえ最初は桑田真澄さんの息子といった紹介のされ方が多かったのは事実です。

 

ただ二世タレントとしての登場だったものの、お人形のような強烈なインパクトを残す容姿に見る人は一発で彼を記憶。また思わず目で追いかけたくなるほどの感心を抱いたのかもしれません。

 

彼は“オネエ”ではありません。かといって、一般的な“男性”とも違う。ジャンル分けするのならばユニセックス男子になるのかもしれませんが、そんな分類すらも意味をなさない。いろんなものを飛び越えて、インパクトを観る人に残している。それが1つ、彼の凄さかもしれません。

 

・真似できるコンテンツを提供できたこと

 

現在Mattさんのインスタグラムでは様々な芸能人との2ショットをMatt化させた写真が上がっており、その度に話題となっています。

 

またテレビ出演の際には自身がMatt化させるための加工アプリや手順などを紹介。インスタグラムには「#Matt化」なんてタグも作られ、一般人がどんどんMatt化写真をアップしています。思わず筆者も自分をMatt化させてみました(上手くできなかったけど)。

 

この真似したくなる要素というのは、拡散力が重要な今の時代において非常に大切かもしれません。強烈なインパクトと自分をコンテンツ化させた結果、Mattさんはタレント、インスタグラマー、はたまた美容家として新たな進化を遂げようとしているのかもしれません。

 

■飛躍のヒントは叶姉妹にあり!?

 

Mattさんがタレントとしての成功を望んでいるかは別として、勝手に今後を予想させていただくのならば芸能界でさらなる飛躍を目論む彼の選択肢はおそらく2つあるかと思います。

 

1つは叶姉妹のような、異次元的な容姿の凄さを持った芸能人になること。もう1つはその専門スキルを商品価値としてしっかり担保しつつも、テレビでは別のキャラとして存在感を発揮するパターン。IKKOさん(57)や小説家の羽田圭介さん(34)などが、これに該当するかと思います。

 

叶姉妹はテレビにも出演しますが、ハイクオリティなコスプレ姿が一部の層に絶大な人気を集めています。その結果、コアファンの獲得に成功しています。最近ではMattさんも“こっち側”といった呼び声も高いですが、確かにMatt化+ハイクオリティなコスプレ姿を披露する彼はすぐに人気を集めることでしょう。

 

もう1つはIKKOさんや羽田圭介さんに代表される、専門スキル(本業)をきちんと成功させつつも、テレビでは別の路線で活躍するというものです。

 

IKKOさんといえば、今やオネエという枠を超えたいじられキャラや愛されキャラとして有名です。羽田さんも最近はテレビ露出が少し落ち着きましたが、小説家とは思えないほどのキャラ物怖じしない“ゲスキャラ”が高い人気を集めています。

 

Mattさんは元々美容家ではありませんが、高い容姿へのこだわりをSNSで常に発信しています。そのため、コスメや美容関連の仕事を今後増やすのではという見方をする人もいます。今後はそういった感心を事業に展開する可能性も十分あるのならば、単純に異次元的タレントで終わらない可能性も見えてくるかもしれません。

 

なにはともあれ二世+時代性という、2つの協力な武器を持った彼。今後どんな活躍をしていくのか追いかけつつ、もう少しMatt化のスキルを筆者は上げたいと思います。

 

文・イラスト:おおしまりえ

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