HYが8日から10日まで初の南米ツアーを開催する。8日にブラジル・サンパウロ、10日はペルー・リマでワンマンライブを開く。9日はリマで、スタジアム内外合わせて約3万人が集まるという「マツリ2019」のトリを飾る。HYは2016年に「世界若者ウチナーンチュ大会in沖縄」において勝連城跡で開催されたコンサートへ出演し、その縁で18年に「世界の若者ウチナーンチュ大会inペルー実行委員会」に招かれて歌った。それ以来の南米ライブになる。メンバーに南米ツアーへの思いを聞いた。 (聞き手 藤村謙吾)
―16年のウチナーンチュ大会の雰囲気はどうだったか。
新里英之 自分たちの地元うるま市で、世界のウチナーンチュに音楽を届けられることがうれしかった。世界中から集まったウチナーンチュ魂というか、パワーに胸を打たれた。
許田信介 勝連にあれだけ大勢のウチナーンチュが集まっている光景が不思議だった。気持ちのいいライブだった。
仲宗根泉 本番前、勝連城跡からきれいな夕日が見えて幻想的だった。普段より「沖縄」を思いながら歌ったライブだった。 名嘉俊 勝連の城主・阿麻和利さんが1番喜んでいたと思う。戦乱の阿麻和利の時代を思い、争いのない現代の光景に自分も感慨深かった。
―18年のペルーライブの雰囲気は。
新里 ペルーに渡った県系人の歴史を知れたり、地元のおじい、おばあに会って話ができたり、すごく勉強になった。アルベルト城間さんに「独特のリズムがある」と教わっていたが本当にリズムが軽やかだった。
―南米ツアーに向けて。
名嘉 (南米の方々に)再会できることがうれしい。今の沖縄の風を吹かせたい。
仲宗根 私は初めて行くので、どういう空気感のライブになるのかと、楽しみにしている。沖縄の地を踏んだことのない人にも沖縄を感じてもらいたい。
許田 あの勢いをもう一度味わいたい。おじい、おばあに会えることと、ピスコ(ペルーのお酒)が楽しみだ。
新里 1回目は、いろいろなことを考えながら行ったので緊張していた。現地でおもてなしをいっぱい受けた。今回は、自分たちのカラーを自由に出せる余裕が生まれていると思う。ブラジルやペルーの人たちとハグし合うような感じで、沖縄のパワーを伝えたい。