高畑充希(27)主演ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)の第5話が11月6日に放送された。17年に高畑主演で話題を呼んだ『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦氏やスタッフが再集結。どこまでもまっすぐな性格のサクラ(高畑)と4人の同期たちとの10年間を描くドラマだ。
2013年9月、社会人5年目。社長賞を受賞し祝賀会を開いてもらうも、葵(新田真剣佑)は同期全員を見下したような発言を連発し激怒させる。そんななか、葵が所属する都市開発部で進行していた大型プロジェクトが国の予算削減により凍結することに。国土交通省の高級官僚の父に便宜を図るよう頼まれた葵は、お願いするもあしらわれてしまう。さらに、「お前なんかただのコネ入社」と上司に言われてしまい……というのが第5話のあらすじ。
自分の発言が原因で同期から見放され、酔いつぶれた葵は再度父と兄に直談判するも「中身がない人間だ」と言われてしまう。そして自信をすっかりなくした葵は、自殺未遂まで起こす。そんなとき第1話で葵の言葉に助けられたサクラは「あなたにはすばらしい才能があるんだよ。元手もかからずにたくさんの人を動かせる力がある。そんな言葉を失ってどうするの。じいちゃんが言ってた。『勝ち負けなんかにこだわらずに、自分の価値を知るほうが大切』だって」と叱咤激励する。百合(橋本愛)ら同期も「自分がニセモノだと思うならこれから本物のリーダーになればいいじゃない」と、応援する。
勇気をもらった葵は、プロジェクトが凍結したことについて「国のためだと思って耐えろ」と一方的な説明をしに会社にやってきた父と兄に涙ながらにこう訴えかける。
「あなたたちはそれでも国のリーダーですか……。自分の身を犠牲にしてでもみんなを幸せにするために頑張るのがリーダーじゃないんですか。みんなが抱えている難しい問題を解決するために誰よりも考え、誰よりも悩むのがリーダーじゃないんですか。結局あなたたちは“自分たちのいいようにするから黙ってろ。お前らはこっちの言うとおりにしてればいいんだ”って言ってるだけじゃないですか/お二人と何のために官僚になったんですか。高い給料もらって民間に威張れるからですか。定年が来たら何度も天下りをしてそのたびに莫大な退職金をもらうためですか。この国に暮らす人たちを少しでもいいから幸せにするためじゃないんですか」
葵の“魂の叫び”に、多くの視聴者が心を突き動かされたようだ。
《全国の政治家にこのシーンを見てほしい》
《葵くんの言葉が政治家の人達に届いてほしい》
《これ、日本の全ての官僚に観て欲しい。一体どれだけ沢山の政治家の心に響くんやろか?》
「一生信じあえる仲間を作る」という夢をかなえるも、出向を命じられてしまうサクラ。果たして、故郷に橋をかけることができるのか――。