「前日夕方のリハーサルでは、嵐は奉祝曲を3回ほど歌いました。松本潤さん(36)が中心となって、毎回メンバーと話し合いながら、演出スタッフに細かく指示を出していましたね」(イベント関係者)
11月9日、東京・皇居前広場で行われた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」。来年末で活動を休止する嵐の歌声を生で聞こうと、約6万人が沿道を埋めた。
黒のタキシードで登場した嵐は、天皇皇后両陛下に向かって深々と一礼した後、奉祝曲『Ray of Water』の第三楽章『Journey to Harmony』を約5分間にわたって歌い上げた。
「歌詞には『君』の言葉が多く使われ、同時に陛下が長年研究されている『水』を中心に『花』『大河』『空』『海』など、日本の自然美を強調する曲でした」(全国紙記者)
この祭典前、デビュー20周年を迎えた嵐は3日に記者会見を開き、残り1年2カ月と迫った“今後”について説明をした。
「この日発表された目玉のひとつはツイッターやインスタグラムなど、SNSアカウントを一気に展開したこと。会見もYouTubeで生配信していましたが、この夜もゲリラ的にインスタライブを行い、20万人のフォロワーを一気に集めました」(スポーツ紙記者)
また嵐のこれまでの全シングル64曲と新曲『Turning Up』のストリーミング配信も解禁。
「この配信でアジア圏から人気に火をつけ、防弾少年団のように全米1位を獲得する“世界の嵐”になろう、という狙いです。5人は国民祭典の後、すぐに羽田空港からプライベートジェットでインドネシアのジャカルタに旅立ちました。その後、シンガポール、バンコク、台北とアジア4都市で記者会見を開き、“ファンファースト”で駆け回りました」(音楽関係者)
もうひとつ、大きな発表となったのは、来年5月15、16日に、アーティストとして初めて新国立競技場でコンサートを行うことだ。
「建て替え前に行われた’13年のライブでは、松本さんがレーザー光線を手元から背後に伸ばし、聖火台に火がともる演出をしたことがありました。今回も、国立に帰ってきたことを象徴して、これに似た演出が検討されています。ほかにも花火や水を使ったプランなど、松本さんは新国立競技場の規約に基づいて、今から凝った演出を練り上げているそうです」(テレビ局関係者)
嵐の新国立競技場への思い入れは、並々ならぬものがある。
「旧国立競技場では、天然芝の保護などの問題があり、コンサートの審査が厳しいことで有名でした。嵐は6年間15公演で、最多単独公演グループに輝くという偉業を成し遂げています」(音楽関係者)
ライブの演出を担当する松潤。活動休止まで、その重責は計り知れない。