「人の家のしょうもないケンカを見るみたいなホームドラマって、昨今あまりないですよね。『これ、俺のことだ!』と思ってもらえたらうれしいです」
こう語るのは、ドラマ『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜22時〜)で、6年前から無職のニートだが口ゲンカだけは得意な男、岸辺満を演じている生田斗真(35)。
小憎らしいやつですよね(笑)。でも、僕も家では満と同じですよ。寝間着のまま、髪はボサボサ。だから、いつもの自分を出せばいいと思っています」
小池栄子(38)が演じる姉の綾子との“丁々発止”は、まさにホームドラマの真骨頂!?
「栄子ちゃんとは共演も多くて、本当に姉と弟みたいな関係なんです。ケンカのしがいがありますね(笑)」
日テレのドラマは、’98年に放送された『LOVE&PEACE』以来21年ぶりの出演。
「連ドラ自体初めてなのに、初のキスシーンまであって、めっちゃドキドキしたのを覚えていますよ(笑)。とにかく現場が楽しかったなあ」
そんな初々しかった少年も、今ではさまざまな難役をこなす役者に成長した。
「一つひとつのことが積み重なって今があると思うし、その多くは人との出会いでした。ヤクザ組織に潜入する捜査官とか、トランスジェンダーの女性とか、自分じゃ想像もしなかったような役をいただいて、それがすごく楽しかった。だから僕、こんな役をやりたいなあとかあまり考えないし、考えてもたかが知れていると思っています。今後もそこは変わらないでしょうね」