菅官房長官(70)は11月13日の記者会見で、公職選挙法や政治資金規正法に抵触する疑いが指摘されている「桜を見る会」について、来年の開催を中止にすると発表した。
安倍首相(65)は同日、記者団に対し「私の判断で中止することにした」と述べている。
中止決定後も「桜を見る会」をめぐり数々の疑問が噴出するなか、14日に《【櫻を見る会中止】があまりに早いので安倍総理に(珍しく)電話で真意を確認した》とツイートしたのは、文芸評論家の小川榮太郎氏(52)。
安倍首相と親交が深く、『約束の日 ―安倍晋三試論―』(幻冬舎)といった著書もある。’18年9月には月刊誌『新潮45』への寄稿で「同性愛は全くの性的嗜好」「痴漢が女性を触る権利も社会は保障するべきではないのか」などと記述し、批判を浴びた人物でもある。
小川氏は一連のツイートのなかで、安倍首相とのやり取りを公開。首相が吐露した「桜を見る会」中止をめぐる”本音”が明らかとなっている。
《こんなにすぐに中止すれば、また「疑惑は深まった」とやられるんじゃありませんかと私が聞くと総理は大要次のように答えた。「それはそうだけど、こんな状況では参加者が委縮してしまうから……。ブログから何から追跡されて嫌がらせされたりが続くわけだからさ」》
さらに、小川氏の質問に安倍首相が答えたやり取りが続く。
《「しかしそれでも判断が早すぎたのでは?」「予算執行の決断をしなければならないから今判断する必要がある」》
15日の会見で安倍首相は「基準が曖昧ではないか、プロセスが不透明ではないか、というご指摘がありました」と、桜を見る会の中止は招待基準の見直しが理由だと説明していた。
安倍首相を擁護する意図があったと思われる小川氏のツイートだが、会見での説明とかけ離れた首相の発言に、Twitter上では批判が相次いでいる。
《税金の不適切な使途と公職選挙法違反について指摘する事が「嫌がらせ」だと?》
《何の功労で呼ばれたのか問われても答えられない人達に、肩身の狭い思いをさせてるのは安倍晋三さんですよね。とことん恥ずかしい…》
《違法行為が疑われる行動に対する国会による追及を、安倍は「嫌がらせ」って言ったんだな。これ重要な証言になるね》