竹富島行きの船に乗るため、安栄観光の職員(右)が首から掲げた専用プレートにスマートフォンをかざす関係者=26日、石垣港離島ターミナル 画像を見る

 

【石垣・竹富】石垣市と竹富町を訪れる観光客を対象に、目的地への船舶やバス、タクシーの検索や予約、決済をスマートフォンで一括して行える交通サービスの実証実験が26日、開始した。

 

公共交通機関をスムーズに利用できることによる観光客の利便性向上が狙い。期間は2020年2月末までで、サービスの本格供用の可能性を探る。
観光情報サイト「沖縄CLIP」の専用ページで利用者情報を登録するとサービスを利用できる。目的地を検索すると交通手段が案内され、そのまま電子チケットが購入できる。各交通機関にある専用のプレートにスマホをかざせば、その交通機関を利用できる。

 

専用ページでは観光ツアーや交通機関の乗り放題サービスも購入可能。タクシーは、料金が設定されている観光コース型でサービスを利用できる。

 

実証実験は国土交通省の「新モビリティサービス推進事業」に選定されており、市や町、関係企業などでつくる「八重山MaaS(マース)事業連携体」が実施する。地元で船舶やバス、タクシー事業を展開する11社が参画する。

 

26日に石垣港離島ターミナルで開かれた開始式で琉球銀行の川上康頭取は「20年度以降の本格展開を目指したい。地域住民の交通課題解決にも取り組みたい」と連携体を代表してあいさつした。

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