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中国で、ある男性が発作を起こした。MRIで診たところ、脳にサナダムシが寄生していた!そんな驚きのニュースをCNNが11月28日に報じた。

 

CNNによると中国・衢州市に住む46歳の男性・スーさんはある日、目眩と頭痛に一日中悩まされた。さらに睡眠中にはてんかんのような発作が。そこで同僚が病院へとすぐに連れて行ったところ、CTスキャンによって異変を発見。しかしスーさんはこれ以上お金を払いたくなかったため、検査を断って家に帰った。

 

しかし症状が良くならないため、後日、スーさんは大学病院へ。MRIスキャンを受けたところ、なんと脳にサナダムシが!その寄生による神経嚢虫症と診断した医師がサナダムシを取り除くなどしたところ、スーさんは回復したという。

 

発作の数日前、豚肉と羊肉の鍋料理を作って食べたというスーさん。しかし「辛いスープの鍋料理で、底が赤かった。だから肉に火が通っているのかよくわからなかった」と話している。病院側はその肉に付着していたサナダムシの幼虫が消化管を通り、脳に到達したのではと推測しているという。

 

そんなニュースに対して、Twitterでは《肉の問題じゃなくて男性の衛生観が問題》との声も上がっている。だが、同様のケースがインドとアメリカでも報告されている。

 

ハザードラボは今年3月、インド・ファリダバドに住む18歳の青年のケースを紹介している。てんかんの発作を起こし救急外来に搬送されたが、MRI検査で診ると大脳と小脳のいたるところにサナダムシの幼虫が多数寄生。幼虫の多すぎて、抗寄生虫薬を投与すると脳の炎症や視力の喪失が予測されるとして断念。抗てんかん薬と炎症を抑えるステロイド剤による治療を始めたが、2週間後に死亡したという。

 

また今年6月のニューズウィーク日本版によると、言葉が突然出なくなり幻覚や不眠などに悩んでいたニューヨーク州ミドルタウンに住む女性を紹介。MRI検査を受けると、「ガンの疑いがある」と診断。しかし手術をしたところ、腫瘍ではなく硬くて丸い塊が。殻を破くと、サナダムシの幼虫が入っていたのだ。女性は「ガンではなかったことと、これ以上の治療が必要ないことが分かってホッとしている」とコメントしたという。

 

両サイトによるとスーさんのケース同様、インドとアメリカのケースも加熱不十分な肉によって引き起こされた可能性があるという。

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