「長く交際しているカップルは、何かきっかけがないとなかなか結婚に踏み切れないもの。特に女性は姓名の変更など、男性よりも結婚に対する覚悟が必要です。そうした人たちにとって、『令和元年』という大きな節目が背中を押してくれるきっかけになっているのだと思います」と語るのは、家族問題評論家の池内ひろ美さんだ。
今年も残りあと1カ月、芸能人の“駆け込み令和婚”が急増している。11月24日にはイモトアヤコ(33)が、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の石崎史郎ディレクター(42)との結婚を発表した。
こうした報告は、イモトにとどまらない。9月から11月にかけて、主なものでも25組の芸能人がゴールインしているのだ。“新たな時代”を迎えたというムードは、交際期間の長いカップルにとって追い風になりやすいという。恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんはこう語る。
「新しい時代を迎えると、人間心理としても『何か新しい変化を起こすべき!』と思うもの。つまり、停滞しているカップルにとっては結婚に適したタイミングといえます。こうした傾向は、日常の変化が少ない上の世代にいくほど顕著に表れるようです。たとえば、結婚を先延ばしにしてきた“煮え切らない男性”がいたとします。女性が『いつに結婚するの?』と問い詰めても、相手の気持ちは離れていきがち。しかし『令和になったし』と話せば、相手にも『たしかにひとつの区切りだ』という“納得感”が出てきやすいと思います。もちろん、逆もしかり。男性側が“結婚を先延ばしにしている女性”にプロポーズするうえでも、絶好の時期といえるでしょう」
11月27日に結婚した橋本マナミ(35)のお相手は、勤務医で1歳年下の落ち着いた文化系男子。2人が出会ったのは2年前のクリスマスで、すぐにお互いを意識。最初から結婚を前提にした交際だったというが、ゴールインしたのはつい最近だ。菊池桃子(51)も11月4日に自身のブログで再婚を発表。相手の男性は、経済産業政策局長の新原浩朗氏(60)。菊池は’12年に離婚を経験し、周囲には「2人の子供たちもいるし、もう結婚は考えていない」と漏らしていたという。新原氏も結婚願望はなく、これまでにあった縁談話は一度もまとまらなかったと報じられた。
【10月に結婚発表した芸能人リスト】
結婚を先延ばしにする人たちを心変わりさせる、令和の時代ーー。だが勢いで結婚まで至った場合、はたして夫婦関係はうまくいくのだろうか。池内さんは夫婦円満の秘訣をこう語る。
「結婚生活のなかで“成功体験”を継続するようにすれば、夫婦関係は自然とよい方向へ向かうと思います。希望どおりの結婚式を挙げるのもそうだし、気に入った新居に住むのもそうですね。夫婦生活や子育てなど、結婚後には絆を強めるきっかけがたくさんあります。それを共有していくことが、結婚生活を長く成功させる秘訣になるでしょう」
そしておおしまさんによると、こうした結婚バブルは今後も続きそうだという。
「まず芸能界でいえば、例年と同じように年末にかけて駆け込み婚が起きる可能性もあります。それに、来年は東京オリンピックも控えています。実は、『オリンピックを家族で見たい』というニーズは意外と多いそうです。こちらも今年ほどのきっかけではないものの、タイミングを見計らって結婚するカップルが増えていくのではないでしょうか」