オーストラリアの釣り人が、釣り上げた魚の腹を開いた。すると中から、20オーストラリアドル紙幣(約1500円)が出てきた!偽造が難しく、水にも強いことで知られているオーストラリア紙幣。驚きのニュースではあるが、どうやら雲行きが怪しそうだ。
12月6日のDaily Starによると、釣り人の名前はディラン・ミツィさん。ゴウシュウマダイというオーストラリアやニュージーランドに分布する魚の写真を2枚アップし「息を飲んだよ。嘘なんて一つもない」とつづった。1枚目を見ると、魚のピンク色の身の奥に紙幣が隠れている。そして2枚目には、取り出した紙幣が20ドル紙幣だったと明かす場面も収められている。紙幣は折りたたまれた跡がついているが、破れたりすることなくきちんと形を残している。
しかし、ディランさんの話はあまり信じてもらえていないようだ。奇跡の発見に対して、「フェイクだ」というコメントが多数寄せられているという。
そんななか水生動物の獣医でありYouTubeチャンネル「フィッシュドクター」を開設しているリッチモンド・ロウ氏が、魚の特徴から今回の発見を分析している。
7日のnews.com.auによるとリッチモンド氏はゴウシュウマダイについて、少し下向きに曲がった口を持っていると説明。そのため「水面を漂う紙幣を飲み込んだという可能性は低い」と明かした。
また紙幣の大きさから、たまたま飲み込むということは簡単には起こりえない。飲み込む前に食べれるものかどうかを噛んだり味わったりして、チェックしなければらなかったはずだとコメントしているという。
専門家の意見を参考にすると、その可能性は低そうだがーー。
ネットではディランさんの奇跡に《すごい 金の魚だ!》《クールだ》といった声や《市場で買うより価値があるのでは?》《この魚はドラッグのディーラーになれる》とのジョークも上がっている。