12月25日に大阪府堺市立高校の60代男性教諭が4年間にわたり、給食で余ったパンと牛乳を持ち帰っていたことが報道された。各メディアによると、男性は減給3カ月の懲戒処分を受けたが同日付で依願退職したという。
堺市教育委員会によると、食品は廃棄処分が決まっていたため男性は窃盗罪に該当しないと判断。だが、「ルール違反による非違行為」として同処分に至ったという。
そんななか、同処分について「食品ロス」問題と絡めてネットでは賛否両論が起きている。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳(46)は26日にTwitterを更新し、《『給食』 余った給食を持って帰った高校教諭が減給処分だって…悪い事なのかな?》と疑問視。
続けて、《食品ロスが問題になってる昨今…教えるべき事はどうやってロスを無くすかじゃないんですかね? この判断をしてしまった人達の食品ロスに対する意見を聞いてみたい》と投げかけた。
このツイートに《本当にその通りですよね》といった賛同の声が。いっぽうで、こんな意見も上がった。
《給食を持ち帰った問題と食品ロスの問題は少し違う気がします。食品ロスのことを考えるなら、給食の時間に食べきればいいんじゃないですか? 食品ロスなるから持って帰ってもいいというのは、ただの言い訳のように思えます》
《作ってる人です。衛生面や給食費の事を考えると、持ち帰って欲しくないです。万が一食中毒にでもなったらこちらの責任になり、仕事が取り上げられます。この教員も定年超えてるのに非常識です》
尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(72)も27日にブログで持論を述べた。
《ロスがもったいないまでは大賛成 でも 校長に相談するなど 給食担当教師としては全く責任を果たせてないと思います 退職はもったいなさ過ぎるのではないでしょうか?》
環境省によると、28年度の食品廃棄物等は約2,759万トン。そのうち、食べられるにも関わらず捨てられた食品は約643万トンにものぼるという。
様々な議論が巻き起こる「食品ロス」問題。果たして根本的な解決策が出る日はくるのだろうか――。