「ネットのデマが発端」とされる、トイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めによる品不足。商品が入荷しても、その場で売り切れてしまうドラッグストアが後を絶たない。また商品が無いことによって、顧客から店員への高圧的な態度も散見されているという。
そんな状況に、警鐘を鳴らす声が広がっている。
俳優の風間俊介(36)は2日、『ZIP!』(日本テレビ系)に出演。買い占めについて、「買ってしまう人たちの気持ちも分からなくもないです」とコメント。その上で、「本当に必要としている人に届いてほしいと思う」と語った。
また購入者が、「必要な量を買っているのか、買い占めているのかは我々では判断できない」とも考えを述べた。
お笑いコンビ・よゐこの有野晋哉(48)も同日、《ウチにはまだあるので、あっても買わない》とブログで断言。《あるのに買ってもなー ホンマに足らへん人のとこに行く方が良い》と言及した。
元プロレスラーの長州力(68)は3日にTwitterを更新し、《大都会東京で買い占めか…これっておかしくないですか…》と提起。続けて、こう呼びかけた。
《慌てずまわりを見てくださいね…無意味な買い占めが必要としてるお歳より子供達を苦しめてる事に…最後はコロナより最悪な状況になりますよ…買い占めてる貴方をコロナは必ず狙ってますよ! やさしく!!》
「マスクの増産に伴って、『トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの原材料が不足する』という誤った情報が流出しました。マスクの原材料は不織布で、トイレットペーパーは再生紙(パルプ)です。専門家によると、日本で流通するトイレットペーパーの98%は国内生産で、原材料も国産とのこと。工場の供給量・在庫は十分にも関わらず、過度な消費のため配送が追いついていないのが現状です」(全国紙記者)
国内上位の生産量を誇る丸富製紙株式会社も、2日にTwitterでこう呼びかけている。
《各地でトイレットペーパーが不足するなど、一部報道されておりますが、当社倉庫には在庫が潤沢にございますので、ご安心ください! 今後も通常通り、生産・出荷を行なっていく予定です》
生産者も驚きだったという市場の混乱。一人ひとりの冷静な行動が解消につながる。