昨年10月に火災で焼失した首里城の再建に向け、焼けた建物の屋根から取り除いた赤瓦を再活用しようと、ボランティアによる漆喰(しっくい)はがしが23日、首里城内で始まった。31日までに約900人が参加する予定。県や総合事務局などは、強度があり、活用できる瓦は再建時の建物に使用する考え。
漆喰は瓦と瓦をつなぎ止める建築材料。23日は午前と午後に約100人が参加し、首里城内で焼けた北殿、南殿などの屋根にあり、破損や欠損がない瓦の漆喰をはがす。
23日午前の参加者らは赤瓦に付着した漆喰を金属製の特殊なへらで、はがしていた。看護師の前田法子さん=宜野湾市=は「少しでも首里城復興に役立ちたいと気持ちを込めて作業をしている。漆喰の張り付き加減が瓦ごとに違うので難しいが、携わったことがない作業に参加できて貴重な体験だ」と語った。【琉球新報電子版】
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