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【今週の悩めるマダム】

26歳で社会人の娘と大学4年生の息子を持つ母親です。私の姉にも同じ年齢の子どもがいるのですが、姉のところの娘は有名企業の社員と結婚が決まっていますし、息子は国立大学に通っています。うちの娘は結婚のけの字もないですし、息子はバンド活動に明け暮れて留年しそうです。何がいけなかったのでしょう?(東京都在住・50代主婦)

 

お気持ちはよくわかりますが、これはお姉さんのところのお子さんたちと、奥様のところのお子さんたちを比較しているということになりませんか? 奥様は経験ないですか? 子どものころに誰かと比較されて嫌だった思い出。どこどこのなになにちゃんはお勉強ができるけど、お前はなぁ〜みたいな。僕も小さいころ、親に隣の家のお子さんと比較されたことがありました。たしかに隣の子は優秀な子でしたが、還暦のこの年になってもその時のことが心に残っています。人間誰しも比較されたくありません。ご主人に、あそこの奥さんはいつまでも若いけどお前はなぁ、と言われたらやっぱり嫌ですよね? それと一緒です。

 

僕は「比較しない10カ条」という鉄則を持っています。今日はそれをご紹介したいと思います。

 

1、自分を誰かと比較しない。
2、自分の子どもを他人の子どもと比較しない。
3、他人の生活と自分の生活を比較しない。
4、自分の失敗と他人の成功を比較しない。
5、自分の価値観を他人に押し付けない。
6、みんながそうでも自分は我が道を行く。
7、誰かの人生をうらやましがらない。
8、誰かと比較して卑屈にならない。
9、自分は自分、他人は他人。
10、だから自分も絶対に他人についてとやかく言わない。

 

いかがですか? 結局、人間というのは誰かと比較するから、もしくは、誰かと比較されるから苦しくなる。つまり、お子さんたちも一緒です。ましてや親戚のお子さんと比較されたら、たまったものじゃない。それはとっても苦しいことです。そもそも比較される理由がありません。人間はみんなそれぞれ個性があり、いいところがあるものです。お金持ちの家に嫁ぐとか、出世するとかだけが人生じゃないですよ。そういう目で自分のお子さんを見ていると悲しくなりませんか? どうしていいところを見てあげられないのでしょう?

 

僕は父親に「隣の子は読書家でいつも本を読んで偉いね。仁成、お前もたまには本を読みなさい」と言われたのです。でも、僕は作家になりました。未来なんてわからないものです。息子さんはものすごいミュージシャンになるかもしれません。娘さんは時間がかかっても、素敵な人と出会って一生幸せに生きるかもしれません。隣の芝生は青く見える。でも、奥様のお子さんたちは芝生じゃありません。お姉さんに負けたくないからといって、比較しちゃ可哀想です。この子たちにはこの子たちの幸せがあるのよ、と奥様が思ってあげないと。だって、奥様がお腹を痛めて産んだ子じゃないですか? 世界中を全て敵に回したとしても、味方でいてあげてください。

 

【JINSEIの格言】

僕は父親に「隣の子は読書家でいつも本を読んで偉いね。仁成、お前もたまには本を読みなさい」と言われたのです。でも、僕は作家になりました。未来なんてわからないものです。

 

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