新型コロナウイルスによる肺炎のため3月29日に死去した、タレントの志村けんさん(享年70)。その追悼特番として4月1日に放送された「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ系)の世帯視聴率が関東地区で21.9%(ビデオリサーチ調べ)を記録したと、各スポーツ紙が報じた。
番組では「ザ・ドリフターズ」によるコントや、「志村けんのバカ殿様」「志村けんのだいじょうぶだぁ」から名作コントを放送。ドリフのメンバーやゆかりあるタレントらが生出演した。
各紙によると世帯平均視聴率は全国8地区のうち7地区で20%を超え、さらに先月30日からスタートした個人視聴率は関東地区平均で14.8%を記録。番組を1分以上視聴した「到達人数」(推計)は、全国で4,000万人以上に達したという。
「若者を中心にテレビ離れが進んでいるなか、4,000万人の視聴は驚異的な数字です。地元・東村山市の駅前に置かれた献花台には老若男女がひっきりなしに訪れ、いかに多くの国民から愛されているかがうかがえます」(ワイドショー関係者)
他局でも追悼番組を期待する声があがるなか、NHKは4日から6日に3日連続で放送することを発表した。
4日は16年9月放送された「となりのシムラ#5」(NHK総合、午後5時15分)、5日は18年1月放送の志村さんが警視庁を退職し、探偵事務所を立ち上げる男を演じた「スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳」(NHK BSプレミアム、午後2時半)を放送。そして6日には10年3、4月に放送された番組を再構成して「鶴瓶の家族に乾杯~志村けんさんありがとう~2010年 福島県小野町の旅」(NHK総合、午後7時半)として放送する。
「新型コロナウイルスの影響で、特に4日と5日は在宅している人が多いはず。また志村さんの笑いで心が癒やされる人も多いはず。局内でも『どこまで数字が伸びるのか』と注目されているそうです」(テレビ局関係者)