【沖縄】沖縄市は1日、市内を運行するコミュニティーバス「沖縄市循環バス」の北部ルートと東部ルートの2路線を拡充し、市内全域での運行を開始した。公共交通機関の空白地帯を埋め、学生や高齢者などの交通弱者の利便性を図ることが狙い。
市は事業の長期継続のため市内企業などから協賛金を募り、バス停のネーミングライツや車外広告に取り組んでおり、2020年度の協力企業は93社となった。
新たなルートの「北部ルート」は、かりゆし園を起点に知花、美里、登川、池原を回る。「東部ルート」は県総合運動公園から泡瀬、高原、大里、桃原、古謝、海邦を通る。別のルートに乗り継ぐ場合は「無料乗り継ぎ券」が配布され、5カ所のバス停で利用できる。
同事業は2010年度の実証実験後、13年度から有料化し、市街地を中心に運行してきた。路線バスの廃線などを受け、市民から市内北部、東部地域での運行を求める声が上がっていた。
1日に開かれた安全祈願出発式で、桑江朝千夫市長は「生活の足として、多くの市民にご利用いただきたい」とあいさつした。
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