任期満了に伴う第13回県議会議員選挙(定数48)は7日、無投票当選が決まった、うるま、浦添、名護、石垣の4市区(12議席)を除く9選挙区で投票され、即日開票の結果、玉城デニー知事を支える県政与党が25議席を獲得し、過半数を維持した。島尻・南城市区などで現職が落選するなど現有議席を1減らした。一方、野党の自民や公明、保守系無所属候補の「非与党」は23議席となった。自民は現有14議席から17に伸ばした。投票率は46・96%と県議選の過去最低を記録した。
玉城知事は選挙結果を受け「過半数を維持できたのは県民に一定の評価は頂いたのかと思う。議席を減らすという状況を踏まえて、真摯(しんし)に県政運営に当たっていきたい」と述べた。
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する議員は中立の公明、保守系無所属を含めて29人となった。新基地建設に反対する勢力は2008年の県議選以降、多数を占めており、今県議選でも建設反対の民意が改めて示された。
今回は玉城知事が就任して初の県議選で、与野党構成が焦点だった。玉城知事は新基地「反対」派議員の多数維持を受け、新基地建設阻止に向け、あらゆる手段を講じる方針だ。
当選者の党派別内訳は、県政与党が社民4人、共産7人、社大2人、立民1人、にぬふぁぶし1人、無所属10人の計25人。中立は公明の2人、無所属2人の4人。野党自民は17人、野党系無所属は2人だった。立民が県議会で初めて議席を獲得したほか、市町村の保守系議員でつくる「新しい風・にぬふぁぶし」も初めて議席を得た。与党は島尻・南城市区や宜野湾市区、沖縄市区の3選挙区で現有議席を減らした。
今回の結果、当選者全員が戦後生まれとなった。
選挙区情勢を含めた開票速報は、特設ページ
(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1133305.html )で見ることができる。【琉球新報電子版】