大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)も発売中の“世界一ゆるい70代”となった蛭子能収(72)が、読者からの相談に答える!
【Q】「コロナ禍で旅行ができずに悶々と。夏には夫婦で南米マチュピチュに行く予定でしたがキャンセルに。旅がなければ楽しみもない! 面白いことがない! 旅行好きにはツラいですよ」(オットー太郎さん・65・無職・東京都)
【A】「旅に行かなくても、身近に面白いことはたくさんある」(蛭子能収)
オレも旅行が好きですが、行けなくても苦痛ではありません。旅番組がコロナの影響で撮影ができないのは困りますけどね。最近はよく散歩しています。
近くにすごくいい公園があるんですが、そこの芝生に座って、おしゃべりに夢中になっているお母さんたちの子どもがトコトコ歩いている姿を見ながら「迷子にならんかな、そうなったらオレが助けるのに」とワクワクしながら見ています。わざわざ旅に行かなくても、身近にも面白いことが多いんじゃないかと思いますよ。
オレがよく散歩に行くのは、テレビ東京の『主治医が見つかる診療所2時間スペシャル』で認知症と診断され、少しでも進行を遅らせるため。
ただ認知症と言われたからといって、オレが突然、変わったわけではありません。女房には迷惑をかけているみたいで、それには感謝していますが、これまでと同じように過ごしています。
認知症がどんなもんか、いろんな人に知ってもらうためにも、この人生相談は続けてみようかと思っています。
「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
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