香港の民主活動家である周庭さん(英語名=アグネス・チョウ、23)が逮捕されたと、8月10日に報じられた。そのニュースは大きな波紋を呼び、日本の著名人からも抗議する声が相次いでいる。
「97年、香港はイギリスから返還されました。すると03年に反乱扇動行為を禁止する国家安全条例の制定、そして12年には愛国教育の必修化が。香港の人たちはデモなどを通して抗議し、それぞれを撤回に持ち込みました。しかしそれ以降も政府の民主主義を脅かす方針が、たびたび問題視されています」(全国紙記者)
14年、民主的な選挙を求めたデモ「雨傘運動」に参加したアグネスさん。16年に民主派団体「香港衆志」を創設するなど、民主化運動をけん引してきた。
しかし各メディアによると今月5日、警察本部を包囲するデモで参加者を扇動したとの罪に問われ有罪に。10日には容疑の詳細は明らかになっていないが、逮捕されたという。
モーニング娘。や欅坂46、嵐といったアイドルに興味があり、日本語も堪能なアグネスさん。Twitterでは日本語のツイートも行っていたこともあり、日本国内でもアグネスさんの言動は注目されていた。
そのためTwitterではアグネスさんの逮捕に抗議する声が、日本の著名人たちからも集まっている。
映画監督の白石和彌氏は《民主化を訴えるだけで逮捕》《大好きな香港から自由が失われてしまった》とツイートし、作家の村山由佳氏は《こんな香港を、少し前まで誰が想像しただろう。国内の声が潰されてしまうなら、世界が声をあげないと》と投稿した。
また秋元才加(32)は《発言の自由や声を上げる権利が認められなくなりつつある国があるという事、私達の当たり前が当たり前じゃないかもしれない事》といい、《今私が当たり前に与えられている権利について、再度考えていかなきゃいけないと思いました。決して他人事ではないと、私は思っています》と記した。
さらに乙武洋匡(44)は《いま私たちにできることは抗議の声を上げること。みなさん、ぜひ傍観者となることなく、このニュースと向き合ってください》と呼び掛けている。