【伊江】“ギョギョ!”と驚くほど“海のギャング”が釣り上がった。村営フェリー「いえしま」船長で伊江村西江上の大城哲(さとる)さん(43)は5月中旬、伊江港西側の海岸で体長約190センチ、重さ24キロの巨大なウツボを釣り上げた。
この日、大城さんは車で港を通り掛かったところ同級生に遭遇。海を眺めながら会話をしていると海底から巨大なウツボが顔を出しているのを発見した。
大城さんは自宅に戻り、マグロ釣りなどで使用するワイヤーに針を通し、前夜に釣ったイソフエフキ(方言名・クチナジ)をエサにして手釣りした。エサを3度も取られ、4度目にして釣り上げた。
体力には自信がある大城さんは、ウツボの強い引きにも負けず、1分余りで釣り上げた。
陸に上がったウツボは鋭い歯を見せ暴れていた。娘の花李(かりい)さん(西小4年)と歩暖(ほのん)さん(同3年)は「お母さんより大きくて怖かった」と興奮した様子。
妻の千鶴さん(36)は身長162センチで、そばに横たわってもはるかに大きい。村内で釣り上げたウツボの中でも最高記録と思われる。
日頃から釣りが趣味の大城さん。休みの日には所有するボートで夜釣りを楽しむ。常に巨大魚を狙っていて「次回はこれまで釣った22キロのヤイトハタ(方言名・アーラミーバイ)を上回る大物を釣り上げたい」と意欲を見せる。
釣れたウツボは自宅に持ち帰り、近所の人たちが見学に訪れ、巨大サイズに驚いていた。早速調理され、かば焼きや唐揚げにして、親戚や友人らにも分けられた。
(金城幸人通信員)
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