先日、歌手の浜崎あゆみさん(42)が誕生日に自身二度目となるオンラインライブを開催。配信後に公式ファンクラブサイトにて、「2人目の天使がおなかの中で一生懸命育ってくれています」と公表。ファンを驚かせました。
あゆと言えば、今年1月に第一子を2019年11月に出産していたことを事後発表しています。出産からわずか1カ月半でカウントダウンライブに望んでいたことが後からわかり、世間から驚きと心配の声を集めました。
そこから8カ月後の第二子妊娠。あまりのスピード感に驚きの声が多いものの、同時に「妊娠を売り物にしている」という批判の声も多く上がっています。一般的には炎上系の芸能人でも、妊娠発表は祝福の声が多いのですが、今回はファンを除けば、かなり心配(おせっかい)の声が多いのが特徴的です。
その理由の1つは、やはり発表のタイミングや「天使」といった表現の仕方でしょう。
しかし第二子妊娠発表を見ていて、筆者は彼女の覚悟を感じました。それは、「生きるエンターテイメント」としての覚悟です。
■あゆから生きるエンターテイメントとしての覚悟を感じる3つの要素
そもそも「生きる歌姫」ではなく「生きるエンターテイメント」と称したのには、理由があります。
海外セレブの多くは歌手でも俳優でも、セレブのカテゴリに入ると、全員私生活の動向がウォッチされ、そして見ている者に多大な影響を与えます。
日本の芸能人や歌手も私生活を追われるのは同じ流れですし、近年はライフスタイルそのものを発信し、自身のブランディングに活かす芸能人も増えています。
しかし、パートナーシップや出産や育児に特徴があっても、それを打ち出している人はまだいない気がします。今回それをやろうとしているあゆに「生きるエンターテイメント」としての覚悟を覚えるのです。
・あえて誕生日に発表
今回の発表は、あゆの42歳の誕生日におこなわれました。
“妊娠4カ月ほどで一応安定期に入っている”とも報じられていますが(一般的に妊娠安定期は妊娠4〜5カ月を指します)、発表時期が早すぎるという指摘も多くみられます。
そもそも40代の妊娠は流産率も高く、安定期といっても油断はできません。
にもかかわらず、あえて誕生日に発表したことには彼女なりの覚悟があるのではないでしょうか。
それは、誕生日に発表するというセンセーショナルを選択したこと。すなわち歌姫としてのドキュメント性を求めたということではないでしょうか。
・絶対撮らせない姿勢
今回の第二子妊娠ですが、各社マスコミがその事実を事前に捉えることはできませんでした。第一子のときも同じです。
これは日本に住まう上では、かなり難易度の高いことです。しかしあゆはそれをやってのけ、そして自分のタイミングで妊娠を発表しました。
絶対撮らせないという覚悟と、徹底したプロ意識が生み出した結果なのでしょう。しかしおそらく、撮らせない姿勢と引き換えに、彼女は生活の上で、様々な犠牲を払っていることが予想できます。
撮らせないを貫いたあゆの中には、一人の女や母ではなく、「あゆ」として行き続ける覚悟があることは間違いないでしょう。
・子どもは公表しても夫は公表しない
「40代にもなって誕生日に妊娠発表。それも『天使』と言うなんて」
批判の声の内容には、このようなものが多くを占めています。
しかし、筆者は思うのです。
正直ここまでスクープを事前に撮らせないで活動を継続させることができるなら、子どもがいること自体を隠すこともできたはずです。
それなのに彼女は夫の存在を公表せず、「天使」の存在だけを自分のタイミングで発表しました。
そう考えたら、ここまで徹底して情報と時期をコントロールする彼女を批判できません。
例えるなら「生きるエンタテインメント」なのです。
歌姫としてのあゆも、母としてのあゆも叶えていく。そのために出来ることを全てやり、最善のための行動を取っている気がしてなりません。
みなさんはあゆの妊娠発表を聞いて、どう思ったでしょうか。
筆者は40代になり、歌だけでなく別の側面で魅せてくれる彼女に、ますます面白さを覚えるのでした。
(文:おおしまりえ)