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「ステイホームで家族と向き合わざるをえない状況となった今。はて、自分はいかがなものだろうと考えるきっかけになる映画だと思います」

 

そう語るのは、雫井脩介原作の同名小説を映像化した映画『望み』(10月9日公開)で監督を務めた堤幸彦(64)。本作は、息子が殺人事件への関与を疑われるなか、それぞれに“望み”を抱く家族に焦点を当てた物語だ。

 

普遍的な家族が描かれた本作では、自身のリアルにも重なる部分が登場したという。

 

「堤(真一・56)さんと石田(ゆり子・51)さんが洗面所で口論する場面があるんですけど、ウチだとほぼ日常的にある光景(笑)。犬を飼うとか飼わないとかのけんかです。僕、小動物が尻尾を振る姿が本当に腹出たしくてですね(笑)。それを家族に理解されるわけもなく、ごまかし続けています」

 

しかし、娘さんの説得もありハムスターなら許すことにしたそう。

 

「ハムスターは家の中をうろちょろしないし、尻尾もないからいいかと思ってね、買いに行く約束をしたんです。ただこのあいだ、中村倫也くん(33)に聞いたら『結構、めんどくさいですよ〜(笑)』って言ってたんですよ。すごくイライラするかもしれない……(笑)」

 

新型コロナウイルスの影響で、撮影環境も大きく変わりつつある昨今。今後の作品づくりはどう変わっていくのだろうか。

 

「今までごくごく当たり前だった、ロケの移動の間に食事をする“移動飯”が一切できないとか、飛沫と密を防いでいくと、おのずと撮影時間が延びちゃうんです。次の撮影では40〜50台のタブレットを用意して、台本や資料の手渡しをなくしていこうかなと考えています。ただ、撮影環境に大きく影響を与えてしまうことなら、やらないほうがいいと思いますね」

 

「女性自身」2020年10月20日号 掲載

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