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「デビューして50年、68歳の今がいちばん高い音が出せるんです。歌うことが本当に楽しくって」

 

可憐な黒のフレアスカートに鮮やかな緑のパンプス姿で、颯爽と現れた小柳ルミ子さん(68)。’70年に宝塚音楽学校を首席卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年『わたしの城下町』で歌手としても国民的人気を得て、今年、50周年を迎えた。

 

9月には、半世紀の生きざまや美についてつづった著書『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』(徳間書店)を出版。

 

ますます美しくはつらつとしている小柳さん。20代のころと変わらないという、そのスタイルを保つ秘訣について、「日々の努力と意識の積み重ねです」と笑う。

 

「何か明確な目標を持つのがおすすめ。私の場合は30年前の体にフィットしたドレスを、今また着たい! そのために鍛えています」

 

小柳さんは日常の中にストレッチや筋トレを組み入れている。

 

「テレビを見ながら開脚ストレッチをしたり、8キロ以上あるバッグをダンベル代わりに持ち運んだり、階段の上り下りで足腰を鍛えたり。全部“ながら”でやっています。そして大切なのは、自分の体を愛してあげること」

 

お風呂につかっているときも、肌を優しくなでているそう。

 

「筋肉と“今日もありがとう”と会話しながらタッチします。たるんできたところをさすりながら、“ちょっと油断しているみたいだから頑張って”とか。食べることが好きなので食事制限はしません。その代わり、太らない体質をつくるための自己流の運動は欠かさないようにしています。毎日続けることがいちばん」

 

好奇心を持ち続けることも大事だという。

 

「体にいいことだけじゃなく、興味のあることは何でも、必ずやってみます。たとえばメークも『若いコはどんなものを使っているのかしら?』と流行をチェック。プチプラも愛用していますよ」

 

確かに小柳さんの化粧ポーチには、コンビニやドラッグストアで手に入るものもいっぱい。

 

「500円のアイシャドーでも今は発色がいい! そういうことも試してみなければ、わかりません。『いい年だからこんな色は……』なんて年齢のせいにする人も多いけど、もったいない(笑)」

 

固定観念にとらわれない、しなやかな心が、小柳さんの美と強さの源なのかも。

 

「68年生きてきて私が思うのは、“人に優しく在る人”が本当に美しい人だということ。体には、その人のライフスタイルが出ます。そして顔には、いかに人に優しく、愛情を持って接してきたか、その心が表れる。閉塞感のある時代だからこそ、一日に1つでも人の喜ぶことができたら、素敵な美しい顔でいられるんじゃないかな」

 

「女性自身」2020年11月3日号 掲載

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