米大統領選挙の開票が始まり、世界中がその行方を固唾を飲んで見守っている。トランプ大統領は、たとえ獲得した選挙人の数がジョー・バイデン氏を下回ったとしても、不正選挙を主張して法定闘争に持ち込む算段であるとも伝えられており、前代未聞の不穏な選挙となっている。
反トランプを掲げる有名人の声が大きいことも、今回の選挙の特徴の一つだ。レディー・ガガやブラッド・ピットはバイデン陣営のPR動画やイベントに出演。テイラー・スウィフトもバイデン氏支持を公にして投票を呼びかけている。そんな“外野”の動きが活発だった選挙戦で、ひときわ注目を浴びていたのがメーガン妃だ。
メーガン妃は王室を“離脱”後、カリフォルニア州にある1450万ドル(約15億円)の豪邸に居を構え、チャリティ財団の運営などを行っている。9月に投票を促すメッセージ動画を公開して物議を醸したのは記憶に新しい。
現代の英王室は政治的中立を貫き、いかなる選挙にも投票をしないことで知られている。メーガン妃は公務から退いたとはいえ未だに「サセックス公爵妃」を名乗っており、英王室の一員であることに変わりはない。そんな立場でありながら、外国の選挙に口を挟むなど言語道断だと内外から広く怒りを買っていた。しかしNew York Postによると、メーガン妃は郵便投票で早々に投票を済ませていたそうだ。
ヘンリー王子は英国民であるため選挙権は持たないが、メーガン妃は今も米国の市民権を持つ。New York Postが取材した関係者は「メーガンは、例えまだイギリスに住んでいたとしても投票はしていただろう」とコメントしている。
また、これまで選挙に関わったことがないヘンリー王子だったが、TIME誌のインタビューで「11月が近づくにつれ、ヘイトスピーチ、デマ、ネット上の誹謗中傷を排除するのが不可欠だと感じる」と発言し、炎上を招いていた。