「スケール感が大きくて、チャレンジ精神のある企画だったので、撮影に入る前からすごく楽しみでした。スカッとするような場面もあり、ストレートに楽しめる作品に仕上がっていると思います」
ドラマスペシャル『逃亡者』(テレビ朝日系にて12月5・6日21時〜)で、逃げる男・加倉井一樹(渡辺謙・61)を執拗に追いかける刑事・保坂正巳を熱演している豊川悦司(58)。往年の名作サスペンスを今回、日本の二大スターがリメークした。
「話の本筋は同じですが、時代設定や情報量の多さが違います。捜査にドローンを使っていたりして、逃亡犯と警察は、肉体と頭脳とで戦っている感じがありますね」(豊川・以下同)
走る電車のなかでの格闘シーンや、沢を滑り落ちるシーンなど、迫力ある場面も見どころのひとつ。
「アクションシーンはかなりハードでした。ふだんロケでは行かないようなダムの地下深いところで撮影をしていて、地上に上がるエレベーターが故障して立ち往生してしまったり、そういうアクシデントも含めて面白かったです」
刑事役として、容疑者役の渡辺謙を追いかけている設定なのだが、俳優としても、その偉大な背中を追いかけているという。
「憧れの先輩の1人です。僕も去年、海外で仕事をすることがあって、またやりたい、と考えているので、謙さんにアドバイスをいただきました。僕もベテランと言われる年になりましたが、先輩方がチャレンジを続けていてくれてうれしいですし、刺激になります」
「女性自身」2020年12月15日号 掲載