「韓流エンタメの特徴の1つとも言えるのが、面白おかしい“推し”へのニックネームや、造語。例えば、社会現象ともなった『愛の不時着』でも、“顔天才”“母胎ソロ”など、秀逸な造語が話題となりました」
そう語るのは、韓流エンタメに精通している映画プロデューサーTさん。
近年、国を挙げて推進している韓国エンタメは成長が目覚ましいが、観る者の心を掴むエンタメの実力は、「ネーミングセンス」にも如実に反映されているとTさんは語る。
そこで、以下に秀逸なネーミングセンスによってつけられたキャッチコピーの数々を列挙。あなたはいくつわかりますか?
Q.以下のキャッチコピーを持つ韓国イケメン俳優は誰?
【1】顔爆撃機
【2】人生キャラメーカー
【3】ケミ神
【4】10年の約束
【5】美談製造機
【6】現実彼氏
【7】マブリー
【8】黄金の末っ子
■解答編
【1】顔爆撃機 = チョン・ヘイン
2018年、アラフォー女性と年下男性の恋愛模様を描き、韓国では社会現象を巻き起こしたドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で大ブレークしたチョン・ヘイン(32)。兵役での厳しい訓練を経験したのが嘘に思える、生まれたての赤ちゃんのようなお肌のベビーフェイスと人懐っこい笑顔、実は脱ぐとマッチョ体型のギャップに「ヌナ(お姉さん)って呼ばれたい♪ 」と、沼にハマった人も多いのでは。ドラマ『あなたが眠っている間に』で共演し、仲の良い俳優イ・ジョンソクが、彼があまりにもイケメンなことから、顔で全てを破壊する「顔爆撃機」と命名。破壊されたいと切に願う女性が急増中。
【2】人生キャラメーカー = パク・ソジュン
Netflix韓流御三家の1つ『梨泰院クラス』のヒットで、日本で人気爆発中のパク・ソジュン(31)。最近では、シャネルのアンバサダーに就任したことが話題に。梨泰院クラスでは、いが栗ヘアが注目されたが、実は役柄によってガラっとヘアチェンジするのが彼の特徴。どんなヘアスタイルにしても“イケメン”に収まる真の顔天才だが、どんな役柄にもなりきる、キャラクターを作る製造機。すなわち、人生キャラメーカーと呼ばれるように。
【3】ケミ神 = イ・ミンホ
韓国では、男女が強く惹かれあうことやぴったりの相性を見せることをケミカルの略語で“ケミ”と呼ぶが、しばしばドラマや映画の主演カップルにも使われる。ケミの神様、ケミ神と言われるのは、韓流・新四天王の1人とされるイ・ミンホ(33)。2019年に除隊し、SNSのフォロワー数2000万人を突破した初めての韓流スターとしても話題に。チョン・ジヒョン、ソン・イェジンなど数々の年上女優と共演し、年齢差を感じさせない完璧な呼吸を披露したことからケミ神と呼ばれるように。
【4】10年の約束 = キム・スヒョン
イ・ミンホと同じく韓流・新四天王とされるキム・スヒョン(32)。出演した作品はすべてヒット、興行不敗と言われ同世代俳優の中では抜きんでる確かな演技力、そして素顔の天然ぷりが可愛いと、日本でも人気急上昇。2010年BS演技大賞ニュースター賞の受賞式で「これからの10年を見守っていて下さい。必ず良い俳優になるように頑張ります」とスピーチ。その後、ヒット作を連発し、ドラマ『星からきたあなた』は、アジア全域で大ヒット。その約束を守ったことから、「10年の約束」という愛称に。
【5】美談製造機 = カン・ハヌル
2019年、韓国で『愛の不時着』を抑え、テレビドラマにおける最高視聴率をマーク。賞を総なめにした大ヒットドラマ『椿の花咲く頃』の主演を務めたカン・ハヌル(30)のニックネームが「美談製造機」。ポジティブで愛情にあふれる本作の役柄同様、カン・ハヌルも超礼儀正しい青年と有名。多方面から彼の性格のよさ、気さくさをたたえる美談が聞こえてくることから、こんなニックネームが。2020年大韓民国大衆文化芸術賞で、国務総理表彰を受賞した際もスピーチでは「いい俳優になる前に、いい人になるために努力していきます」と発言するなど、今もなお美談を製造し続けている。
【6】現実彼氏 = ナム・ジュヒョク
本物の彼氏のような魅力で、女性ファンの心を捕えて離さない「現実彼氏」と呼ばれているのは、モデル出身で身長188cmの抜群のスタイル、端正なルックスが目をひく俳優・ナム・ジュヒョク(26)。インスタグラマムのフォロワー数が1060万人で世界が注目する若手俳優だ。初の主演作『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』で水泳選手を演じ、視聴者の母性本能をくすぐりブレークした。
【7】マブリー = マ・ドンソク
『新感染 ファイナル・エクスプレス』の主演で日本でも一躍脚光を浴びた韓国のマッチョ俳優、マ・ドンソク。もはや小さい丘のようなムッキムキのマッチョ体型、強面のルックスと強烈なビジュアルで、刑事や格闘家の役柄多いが、近年ではコメディ演技が注目され、また素顔は優しくとってもお茶目なキャラクターなことから、マ・ドンソク+ラブリー=「マブリー」と呼ばれるように。最新映画『スタートアップ!』では、おかっぱ頭で中華鍋を振るうシェフという役どころで、マブリーっぷりがさく裂しているとの評判。
【8】黄金の末っ子 = BTS・ジョングク
世界的K-POPブームの立役者になったBTS(防弾少年団)。リーダーのRMは秀才と知られ、学力はもちろん物事をキャッチするセンスも長けていることから、メンバーに様々なニックネームをつけているのだとか。中でも有名なのが、最年少メンバー・ジョングク(23)につけた「黄金の末っ子」。韓国では、母親が出産前に見る夢、胎夢という占いのようなものが存在するが、ジョングクの胎夢が「雨が少しずつ降りだして地面に落ちると、たちまち黄金に変わった」という夢だったこと、また歌やダンスのみならず運動神経が抜群で絵も上手。何をやっても完璧にこなすことから「黄金の末っ子」と命名したそう。