ついに迎えたこの日。昨年の大みそか、嵐の活動休止前最後のコンサート『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』が開催された。
「全てのお客さんが“最前列”で楽しめるように」という思いから、生配信で行われた本公演。会場の東京ドームは無観客だったものの、ファンが事前に収録して投稿したコールの音声や歌声、ダンス映像を取り入れた演出のおかげで、メンバーやほかの観客たちと一緒に会場にいるかのような“一体感”を得ることができた。
ライブ終盤にさしかかった『感謝カンゲキ雨嵐』の歌唱中、企画に参加したファンからのメッセージが次々とドームの天井に流れていく。「ずっと大好き」「21年間ありがとう」など温かい言葉に、5人の目が少しずつ潤んでいくのが画面越しでもわかった。
そして、活動休止前最後の挨拶。
大野 智(40)「僕が今日までやってこられたのは、いつも人のことを考えて行動する4人がいたおかげです。ありがとう。明日から僕は、自分の時間を大切に生きてみようと思います。いつかまた、人のために何かできるように。今日までついてきてくれたファンのみんなに感謝します。またね!」
相葉雅紀(38)「休止前の最後の1日がこんなにも充実していたのは、ファンのみなさんのおかげです。みんなの声が届いて、踊りが見られて、本当に幸せなグループだなってつくづく思いました。4人との21年は僕の宝物です。心から嵐でよかった。そして、あなたたちが嵐のファンでよかった!」
松本 潤(37)「僕にとって嵐は夢でした。この21年で培った最高の経験をもとにこれからも歩いていこうと思うし、ときには5人で飲みながら思い出話をしたいと思います。寂しくなったら、嵐の音楽を聴いてください。いつか、夢の続きをできるように、これからも嵐をよろしくお願いします」
櫻井 翔(38)「ファンのみなさん、僕たちを“夢のその先”まで連れてきてくれてありがとうございました。そしてメンバー。この21年、5人でいればなんとかなるかなと、根拠のない自信を持っていました。すごく楽しかった。いつかまた『僕たちが嵐です』と胸を張って言えるそのときまで」
二宮和也(37)「本音では、まだまだツッコんだり、イジったりしていたい。僕がこの21年発してきた言葉は、すべて4人に向けたものだったから。今日もみんなと会って、やっぱり嵐はすごいなと痛感しました。横には頼もしい4人と、目の前にはファンのみなさんがいて、僕は本当に幸せ者です」
涙をこらえながら一人ずつ語ったメッセージのなかには、大野の「またね!」や櫻井の「いつかまた、『僕たちが嵐です』と言えるそのときまで」など、“再会”を期待させる言葉が随所にちりばめられていた。
だからこそラストの楽曲も、しんみりとした曲ではなく、明るい未来を感じさせる『Love so sweet』を選んだのだろう。晴れやかで、希望に満ちあふれる幕引きだった。
「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載