「構想から約10年、ようやく悲願のクランクインを迎えそうです。今までの流れを変えるという意味で、“北野組”と呼ばれるスタッフを一新するなど、相当気合が入っています」(映画関係者)
北野武(74)が’17年公開の『アウトレイジ最終章』以来、約4年ぶりにメガホンを取ることが本誌の取材でわかった。始動した映画の題名は『首(仮)』で、自身が約1年前に発表した歴史長編小説『首』が原作だという。
北野は昨年11月、NHKの番組で近況をこう語っている。
《前はすぐに飲みに行っちゃったりしてたけどそれがなくなって、家に帰ってきて絵描いて、ピアノの小学生くらいの教則本買ってきて練習して。それ終わってごはん食べるか食べないかで、小説。コロナ禍で外出しなくなったのが続いたんで、急激にいろんな小説書き出しちゃって》
“小説家”モードに入っていた北野だが、この『首』だけは映像化にこだわったという。前出の映画関係者は続ける。
「たけしさんが『いつか映画にしたい!』と何年も温めてきた戦国時代歴史エンタテインメントです。
今回もご本人が出演し、本来なら大河ドラマ『いだてん』の撮影が終わる’19年秋から始動予定でした。ですが、『オフィス北野』から独立して初めての映画ということもあり、諸々の調整で想像以上に時間がかかってしまって。そのためセットで進めていた小説が先に出ることになったそうです」