3月30日、シングル曲『南風』をリリースする氷川きよし(43)。昨年末にお茶の間を沸かせた『NHK紅白歌合戦』での舞台裏から新曲について、また2021年の抱負などを語ってもらいましたーー。
「紅白の衣装には、自分のなかでストーリーがあって。最初は檻の中にとらわれている白い戦士。次の赤い衣装は自由の戦士のイメージで、最後はすべてを凌駕したゴールドの衣装で飛翔するという流れでした。この早着替えがすごく難しくて、リハーサルで脱げないときがあったんです。本番はほんとに怖かったですね(笑)。でも、『これが自分です!』と思いっきり表現できたから、とても達成感がありました」(氷川・以下同)
今年初の本誌取材で、昨年末の『NHK紅白歌合戦』を振り返る氷川。『ドラゴンボール超』のテーマ曲として老若男女から愛される『限界突破×サバイバー』の圧巻のパフォーマンスで全国の視聴者を魅了した。
そんな氷川の新曲『南風』には、コロナ禍で暗くなっている世の中へのエールが込められているという。
「占星術で’21年は、土の時代から風の時代に変わる、200年に一度の年だそうです。そうした背景もあり、『冷たい“北風”が続いている世の中に、あたたかい“南風”を吹かせたい』という思いでこの曲を作りました。もっともっと日本中が明るくなることを願って歌っていきたいなと思っています」
満20周年となった昨年は、次々と新しい試みに挑戦した氷川。今年もさらなる“限界突破”に期待が高まっている。
「新曲も出ますし、またガラッと変えていきますよ! 髪も伸ばして、いろんな衣装に合わせてニュアンスを変えて楽しみたいですね。『限界突破×サバイバー』のように、自分の曲が若い人たちの励みになってくれたらうれしいですし、上の世代の方にも時間をかけて自分の思いを伝えていくというのが、いま、氷川きよしがアーティストとしてあるべきスタイルだと思っています。カテゴライズされるのではなく、独自の世界を築いていきたいです!」
「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載