東日本大震災の発生から今年で10年を迎えた。そんななかで横浜市にある一部の市立小学校が3月11日の給食に赤飯の提供を予定していたものの、急きょ差し替えとなったことで波紋を呼んでいる。
毎日新聞によると、赤飯の提供が予定されていたのは約340校のうち89校。生徒の卒業や進級を祝う目的で、年度末の献立として例年提供されてきたという。
ところが、複数の学校関係者から「不適切」「どうなのか」と市の教育委員会に問い合わせが入ったという。意見を受けて、急きょ別の日の献立と差し替えたと報じられている。
作家の乙武洋匡氏(44)は3月16日にTwitterを更新し、こうつぶやいていた。
《表層的なことにしか目が向けられない大人たちのせいで、みなさんの卒業に水をさされてしまいましたね。こんな声が届くかわかりませんが、卒業おめでとうございます》
「16年に埼玉県吉川市の中学校でも、同じようなことがありました。給食提供の最終日に赤飯が予定されていたのですが、3月11日と重なっていたのです。一部の教職員から『鎮魂の日だ』『非常識』などと意見があがったのですが、すでに材料も発注された後で混乱を招いたようです」(全国紙記者)
昨年は新型コロナの影響により、入学式や卒業式といった行事の中止も相次いだ。
赤飯の提供はあくまでも卒業や進級祝いが目的であることから、ネットでは異論が噴出している。
《卒業を祝ってるのに日付を持って不適切とかどうかしてる 365日誰かの不幸も幸福もある それぞれ別問題》
《東北の人間からすると、過剰反応だと思います。ご卒業を祝うのが、3月11日でも、問題はないです。実際に、そういうシーズンですし、10年前の3月11日は、まさに中学校の卒業式でした》
《コロナで遠足も修学旅行も出来てないだろうに、卒業祝いの給食すら叩かれる学校。単純に可哀想。365日、振り返れば「何か」起きてるよ、絶対》