東京の下町情緒を残す商店街を駆けていたのは綾瀬はるか(35)だった。トレンチコートにスーツ姿だったが、見事な前傾姿勢での疾走に、現場に集まっていた商店街の人々からも思わずため息が漏れた。
本誌が綾瀬を目撃したのは3月中旬の昼ごろ。3月21日に視聴率20%を超え、有終の美を飾った『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)の撮影もまさに佳境を迎えていたのだ。
ドラマ関係者はこう語る。
「この街では綾瀬さんが日高陽斗(高橋一生)を救うために懸命に走るシーンを撮影しました。アクションに備えて、綾瀬さんもチャンキーヒールのパンプスを履いていましたが、さすがのランニングフォームでしたね」
彼女の所属事務所の公式HPには《中学3年生の時、中国地区の駅伝大会に出場》との記載が。
「髪を振り乱しながらの全力疾走で、2回も撮り直したのです。3度走ったにもかかわらず、綾瀬さんは汗一つかかず、涼しげな顔をしていたのも驚きました。コロナ禍の影響もあり、かなり撮影日程も遅れていました。最終回放送まで1週間ほどしかなく、当日もスケジュールがタイトになっていましたが、撮り直しを命じた監督やそれに素直に従った綾瀬さんからも『最後まで、しっかりと作品を作り上げたい』という熱意が感じられましたね。撮影後、綾瀬さんはすぐにモニターに映る自分の演技を入念にチェックしていました」
この街でのロケはスタッフの「(スケジュールが)おしてま~す!」という掛け声とともに撤収。だが、その後にも3カ所での撮影が待っていたという。
これまでも逃走シーンなどがあり、ネットでは“走り方もイケメン”と書き込まれている綾瀬だが、持って生まれた身体能力を維持するための努力も続けているようだ。
『天国と地獄』の撮影期間は4カ月、120日ほどに及び、主演の彼女は、週に1~2日の休みがあれば良かったほうだという。本誌は2月下旬、そんな貴重なオフの日に、東京都内の会員制トレーニングジムに通う彼女の姿も目撃している。