糸満市の海岸を清掃する、(左から)髙良吟二さん、伊是名秀真さん、津波駿佑さん、長嶺有馬さん=15日、糸満市西崎の海岸 画像を見る

琉球大学1年の伊是名秀真さん(19)が15日、「沖縄県一周ビーチクリーンプロジェクト」の最終目的地となる糸満市西崎の海岸を清掃した。活動の様子をSNSで発信し、県内の若者に環境問題への興味を持ってもらうことが目的。プロジェクトは12日に豊見城市の瀬長島から始めた。伊是名さんの考えに賛同した3人の友人と共に、本島内25カ所のビーチや海岸を自動車で巡りごみを拾った。約30人の飛び入り参加もあった。

 

15日は糸満市や西原町など、5市町で176・7キロのごみを拾った。開始から参加した4人に加えて、16人の飛び入りも来た。12~15日に1000キロのごみ収集を目指したが、合計は825キロだった。伊是名さんは「1000キロには到達しなかったが、SNSを介して、環境問題に興味を持った人が参加してくれた」と笑顔を見せた。

 

伊是名さんは昨年4月に琉球大学に入学したが、新型コロナウイルスの影響でリモートでの講義が続いた。大学でさまざまな人との出会いや、刺激を求めていたが、家にこもらなければならず「憂鬱(ゆううつ)だった」。 将来の夢は国際協力の仕事に携わること。夢の実現のために、できることはないか考えていたときに、今回のプロジェクトに参加した津波駿佑さん(22)の「沖縄縦断ビーチクリーン」を知って、海岸清掃を主催するようになった。春休みを前に、若者を巻き込みながら、社会に貢献することを目指し今回のプロジェクトを企画。今後は1000キロのごみを集めることを目標に「徒歩」での沖縄一周ビーチクリーンを検討している。

 

4月3日には「地球を守ろう」を合言葉に那覇市おもろまちの新都心公園内にある市緑化センターで気候変
動に対して声を上げる「全国一斉桜マーチ」を開催する。

 

午後1時半から。問い合わせはメールで。oki.beautifulocean@gmail.com

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